入試、就職試験を突破した先にある「仕事」にも、職場内や他社との競争が待ち受けていた。人生は、あらゆる場面でさまざまな勝負をしなければならない。こういった勝負を勝ち抜いて、成功を手にしている人たちには、ある共通点があるという。
それは「ジャンケンが強い」ということなのだそうだ。
メンタルトレーナー&目標達成ナビゲーターとして数多くの経営者、トップアスリート、芸能人、受験生などをサポートし、成功に導いてきた西田一見氏は、自身の経験からこの共通点に気付いたのだという。
『成功する人は、なぜジャンケンが強いのか』(西田一見/著、青春出版社/刊)は、日本におけるイメージトレーニングの先駆者である西田文郎氏が構築したSBT(スーパーブレイントレーニング)理論に基づき、勝ちグセを持った成功者になるためのノウハウを紹介する。
ジャンケンは知力や体力もほとんど関係なく、偶然性で勝敗が決まる。にもかかわらず、自分はジャンケンが強い方か弱い方か、なんとなく自覚しているものだ。そして実際、強いと感じている人はジャンケンによく勝つし、弱いと感じている人はよく負ける。
西田氏はここから、ジャンケンが強い人はあらゆる勝負ごとに強い傾向があり、ジャンケンが弱い人はあらゆる勝負ごとに弱い傾向があると指摘する。
この違いは、子どもの頃のジャンケン体験や記憶から始まるという。子どもの頃のジャンケンの勝ち負けが、脳に大きな影響を与えているというのだ。
ジャンケンに1回でも勝つと脳は二者択一で考え、ジャンケンに対して優れている、1回でも負けると自分は劣っていると判断し、自分の中に優越感と劣等感を作ってしまう。なので、子どものとき、「自分はジャンケンに強い」というプラスの思い込みをすると、その後の人生において、さまざまな場面で「自分はこの勝負に勝てるはず」というプラスの思い込みを人間になるのだ。
では、「ジャンケンが弱い」という人は勝負ごとにこれからも負けてしまうのか。
この負のスパイラルを断ち切る方法を西田さんは紹介する。まずは「ふっきれる」こと。「あきらめる」とか「やけになる」ということではなく、それまでの考え方、やり方、しがらみ、すべての過去を捨てる「決断」をするということだ。
言葉は脳に対して強い影響力を持っている。そのため、「無理」「ダメ」「できない」という言葉を頻繁に使っていると、いずれ必ず負のスパイラルに取り込まれてしまう。これらはすべて拒否の言葉で、非常に強いマイナスイメージを発している。マイナスの言葉を使わないようにすることも重要となるのだ。
本書で紹介しているジャンケンが強い人の思考法や行動習慣、仕事術などはすぐ実践できるものばかりだ。勝負ごとに負けてばかり、弱気になっているという人は、試してみてはどうだろう。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。