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大企業の採用スケジュールとしては、3年生の12月から応募受付、同時に合同企業説明会、翌1月から個別企業説明会の開催、2月以降にエントリーシートによる書類選考、3月に筆記試験、4月に面接、4月~5月上旬には内定、というのが一般的だ。昨今の学生は、3年生の春から考えると、1年以上も就職活動をするということになるのだ。
【選考方法の変化】
かつては受験企業に「資料請求はがき」を1枚1枚出して、応募書類を取り寄せていたものだ。 筆者が就活をしていた98年当時でも一般的な手法であったが、その頃から「リクナビ」など”インターネット上の就職情報サイト”が出現し、今やこれが主流となっている。希望する業界や職種、要素などを絞り込んで、ボタンをクリックするだけ。何百社でも一括に、一瞬で応募できるのだ。
そんなネットの進展から、「安易な気持ちでの応募」を防ぐ意図があるのかどうか、選考は複雑、かつ難化している。かつては、ほとんどの会社の選考は履歴書と面接中心で、一部で一般常識などの筆記試験があった程度だったものが、現在は「エントリーシート」とよばれる、やたら記述量が多い書類を提出するところから選考が始まる。それは履歴書とは異なり、各企業が独自に用意した書類で、「自己PR」「学生生活で打ち込んだこと」「志望理由」などを詳細に記載する形式になっているのだ。
その選考に通過すると、「SPI」「CAB」「GAB」などの各種能力・性格適性のための筆記試験や、同様の検査をパソコンで解く「webテスト」「テストセンター」など、多様な検査を経て面接へと進んでいくことになる。
更に面接も、「グループディスカッション」「ケーススタディー」「コンピテンシー面接」など、いくつもの方法が採用されており、対応に苦慮する学生も多いのが現状である。
以上が、皆さまの頃と現在の就活の違いだ。 皆さまが体験されたものとは全く違う難関にお子さんが挑んでいることをお知り頂くとともに、時代の変化も踏まえて、適切なアドバイスを与えることが求められている。
(文=新田龍/採用コンサルタント)
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