闘病中の元プロレスラーで元参院議員のアントニオ猪木が22日、自身のYouTubeチャンネルを更新。短期間に新型コロナ感染など3度の病魔に襲われ、満足に手が動かない状態となっていることを明かした。
動画では、やつれた様子の猪木が「病の話はしたくないけど、コロナに罹って、その後に菌に侵されて、治ったかなと思ったらまたやられて。短い期間に3回も」と語り、立て続けに病に襲われていたと告白した。
病院の医師が「今回はダメかと思った」とこぼすほどだったが、猪木の驚異的な回復に医師は「復活したんでビックリしました」と驚いていたという。
闘病の影響なのか「手が動かない状態」だというが、動画では苦心しながらも「闘魂」の文字が入ったサインを筆で見事にしたためた。
猪木は著書のタイトルにもなっている「最後に勝つ負け方を知っておけ」という言葉を引き合いに、病魔に襲われて一見すると「負けた」ような状態になりながらも復活し、最後には病気に打ち勝つと意気込んでいる。
闘病動画に賛否も…「勇気もらった」の声
猪木は2018年に難病の「心アミロイドーシス」を発症し、腰の手術や心臓の治療なども受けたことで一時は「もういいだろう、楽にさせてくれよ」と動画内でこぼしたこともあった。
また、YouTubeチャンネル「アントニオ猪木『最後の闘魂』」で公開される闘病中の動画では現役時代の面影がないほどやつれきっている場面もあり、ネット上で「猪木ほどの人がここまで見せる必要があるのか」などと賛否を呼んだ。
当初はショッキングな印象だった闘病動画だが、次第に視聴者の反応が変化。コメント欄では「猪木さんの一挙一動に奮い立たされる」「猪木さんの生きざまに勇気をもらっています」「涙が出そうでしたが、ユーモアと笑顔を見せられてこちらも笑顔になりました」「毎回、元気をもらっています」といった声が集まっている。
猪木は今回のサインについて「字がはっきりしないところがあるけど許して」と話していたが、病気の影響があるとは信じられないほど達筆で、現在も心のうちに闘魂が燃え続けていることをうかがわせた。これからもYouTubeで病気に打ち勝とうとする姿を届け、ファンに生きる活力を届けてくれそうだ。