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2023.05.06 01:16
2012.09.04 20:00
スポーツライター小宮良之の「フットボールビジネス・インサイドリポート」第7回
香川、マンU移籍で地元ユースに2千万円 弱小クラブの稼ぎ方
C・ロナウドはレアル・マドリー移籍でもスポルティングに連帯貢献金として、数千万円の利益をもたらしている。日本代表の香川真司のマンチェスター・U移籍では、12才から16才までを過ごしたFCみやぎバルセロナに2千万円が支払われる一件で明らかにされているが、優秀な選手を育成した場合、移籍するたびにこうした恩恵を得ることができるのだ。
ポルトガルはギリシャに続いて破綻が懸念されるEUROの一国である。経済力は決して誇れるものではない。しかしフットボールにおいては、スポルティングを筆頭として、逞しい育成と売却で異彩を放っている。
日本サッカーは日進月歩の発展を遂げてきた。だが、Jリーグのクラブはまだ商売が得手とは言えない。09年までは国内独自の移籍金制度に守られてきたため、欧州のクラブから見れば、付け入る隙があるのだろう。スポルティングのようにしたたかなクラブがJリーグに登場して初めて、世界と伍することができるのかもしれない。育てるだけでは十分ではなく、その先を見据えたプラニングも欠かせないだろう。
ちなみにC・ロナウドが9歳の時に捻出した“移籍金”は、スパイク200足とボール10個だった。ボールは中古混じりだったという。選手とは、クラブにとって掛け替えのない財産なのである。
(文=小宮良之)
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