(「同社HP」より)
今や、写真や音楽、動画までスマートフォンで楽しむのが当たり前になった。
とはいえ、スマートフォンのストレージ容量は多くても64GB。アプリの保存場所にも使うので、PC保存してあるデータを丸ごと持ち歩くというわけにはいかない。通常は、お気に入りの楽曲や最近撮影した写真だけを入れて楽しんでいることだろう。
とはいえ、
「出先で懐かしいアーティストの音楽が聞きたい!」
「学生時代の写真を知り合ったばかりの人に見せたい!」
ということがある。
注目のWi-Fi HDD「WNHD-U500」
そんな時に活躍するのが、スマートフォン用のWi-Fi HDD「WNHD-U500」だ。500GBもの容量をスマートフォンのファイル置き場として利用できるのが特徴。ワイヤレス接続できるので、ケーブルをつなぐ手間なども不要だ。
必要な時に欲しい写真や動画、音楽ファイルにいつでもアクセスできるのは便利この上ない。しかも、デジタルに詳しくない人でも、手軽に利用できるようになっているのもうれしいところ。
まずはPCに「WNHD-U500」をUSBケーブルで接続し、「contents」フォルダにファイルをコピーする。「contents」フォルダの中にフォルダをつくって分類することも可能だ。PCのOSはWindowsのほか、MacでもOK。普通にHDDに保存するように利用できるので、迷うことはないだろう。
次に、スマートフォンに接続アプリをインストールする。iPhoneならiTunesストア、Android端末ならGoogle Playから「QRコネクト」というアプリをインストール。アプリを起動したら「WNHD-U500」本体裏にプリントされているQRコードを撮影する。これで接続設定は完了。スマートフォンでブラウザを起動し、アドレス欄に「192.168.0.1」と入力すれば接続できる。
あとは画面に表示されている「VIDEO」「PHOTO」「MUSIC」ボタンをタップし、保存したファイルを再生・表示すればいい。Wi-Fiでデータをダウンロードするので、タップしてからわずかに待たされるが、インターネットからダウンロードするよりははるかに早く読み込める。「PHOTO」からアクセスした場合はサムネイルが表示されるので、目当ての写真を探すのも簡単だ。音楽や動画も、端末が対応しているファイル形式なら再生できる。
ネットが使えない環境でも活用できる
動画投稿サイトで面白い動画を見つけたらダウンロードしておき、話題づくりに見せてあげると盛り上がる。動画ファイルはサイズが大きいので、スマートフォン本体だけでは難しい芸当だ。たくさんダウンロードしておき、電波が途切れがちな新幹線やネットが使えない飛行機の中などで時間つぶしにも活用できる。
さらに、「ファイルマネージャー」機能で、「WNHD-U500」に保存されているすべてのファイルにアクセスすることも可能。スマートフォンが対応しているなら、オフィス文書やPDFファイルも閲覧できるのだ。ビジネスで利用しているファイルや電子書籍を持ち歩き、外出先で閲覧できるのは便利このうえない。カタログ類をスキャンして取り込んでおき、商談先でiPadに表示して見せてもいい。アイディア次第で活用シーンは広がることだろう。ちなみに、スマートフォンがサポートしていないファイル形式は開くことはできない。
スマホの充電もできちゃう
「WNHD-U500」は単体でHDDを動作させるために、容量1950mAのバッテリーを搭載している。ユニークなのが、このバッテリーでスマートフォンを充電できる機能だ。付属のUSBコネクタに手持ちのスマートフォン用ケーブルを接続すると、iPhoneやAndroid端末を充電できるのだ。スマートフォンの電池が切れたときに、「WNHD-U500」をモバイルバッテリーとして活用できるのは頼もしい。「WNHD-U500」の連続動作時間は約2時間なので、外出先でそれほど長時間使えるわけではない。もちろん、スマートフォンを充電すれば、それだけ駆動時間は減ることになる。必要な時に電源を入れるといった使い方になるだろう。
本体のサイズはW86×D126×H22mmとコンパクトで、重量は約260gとバッグに入れておいても負担にならない程度。スマートフォンに入りきらないデータを入れておけば、いざという時に助かる。データ持ち運び用のHDDとしてはもちろん、モバイルバッテリーとしての機能も備えている。
直販価格は1万9800円と普通のモバイルHDDと比べると2倍近いが、活用度はそれ以上。大容量データをばりばり活用するなら、「WNHD-U500」はぜひ手元に置いておきたいアイテムなのだ。
(文=柳谷智宣)