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牛窪恵の女ゴコロがブームをつくる!第8回「男いらずのバレンタイン」
バレンタインに異変? 友チョコ、ファミチョコ、豪華女子会で男いらず?
『ホンマでっか!? TV』(フジテレビ系列)などでおなじみの世代・トレンド評論家、牛窪恵氏。本連載では、8月23日に『男女1100人の「キズナ系親孝行、始めました。」』(河出書房新社)も出版した牛窪氏が毎回、賢くも楽しく生きる女子たちの“生態”を通じて、彼女たちが新しいマーケットやブームをつくりだしていく現実と可能性について探る。日本の将来は、女ゴコロしだい!?
バレンタインデーといえば、かつては若い女性が、恋人、または片思いの男性のために、胸ときめかせてチョコレートをプレゼントする日だったはず。
ところが昨今、「バレンタイン革命」が起きている。
まず、ここ数年、彼チョコより“マイチョコ”と称したご褒美チョコや、女友達への“友チョコ”が売れているのは、すでにご存じだろう。
マイチョコブームを牽引したのは、百貨店の伊勢丹新宿店。
同店でバレンタイン直前に行われるチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」には毎年、世界各国から「イケメン・ショコラティエ」が訪れる。

例年欠かさず行くという、派遣社員のA子さん(20代)は、
「バレンタイン前、ここに来れば“観賞用”のメンズ(ショコラティエ)に会える。美味しいチョコを買って、イケメンに癒やされるなんて、サイコーでしょ」
と満足げだ。

アルノー・ラエール氏による「クールアマンド」。
1個300円以上する高級チョコは、OLのマイチョコとして人気)
また、マイチョコと並んで数年前から流行しているのが、女子中学生、高校生らを中心に火がついた“友チョコ”ブーム。
江崎グリコのポッキーに「ありがと」「大好き!」などの文字をデコって女友達に渡すデコポッキーは、「友情の証し」「バロメーター」ともされ、一躍メジャーになった。

同社・広報担当の山本京子さんによると、「実はデコポッキーを最初に思いついたのは、弊社ではなく、10代後半の女性たちです」とのこと。
江崎グリコは数年前から、ファッション誌「Seventeen(セブンティーン)」(集英社)などで、女子高校生が発信するデコポッキーが紹介されている様子をキャッチ。彼女たちにヒアリングし、あらためて「こうやって作ろう」など、提案を始めたという。
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UPDATE:5:30