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関東連合を騙る恐喝事件も発生中

警察は元関東連合の構成員8割を特定か 凶悪事件続発で半グレから準暴力団へ認定

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※写真はイメージです!
(「Thinstock」より)
 2012年末、不思議な恐喝未遂事件が発生した。

 東京都港区西新橋に本社を置く、大阪証券取引所のジャスダック市場に上場する企業に対して、貸借という名の下に金銭を脅し取ろうした、どこにでもあるような恐喝未遂事件だ。どこが不思議なのか。恐喝は、次のようなセリフで行われていた。

「AとBらが、お宅の役員に自分たちを入れろと言っている」

「Aは“関東連合”という、非常に強烈な組織のOBということで、かなり上の方にいて、彼の下に何千人もそれに関わる人間たちがいる」

「今日の株主総会にも、彼らは乗り込むと言っていた」

「暴力団も彼らに一目置いているし、彼らも暴力団と仲良くしている」

 さらに、自宅に動物の首が置かれる、彼らに殺せと言われれば本当に殺しをする人間がいる、などの脅し文句を並べた。

 お分かりのように、彼らは「関東連合の関係者」を騙って、恐喝を行おうとした。捜査関係者によると、逮捕された被疑者は「関東連合の者」だと自供しているという。しかし、この捜査関係者によると、「関東連合関係者という裏付けは取れていない」という。

 関東連合は元暴走族の連合体で、2003年に解散したが、解散後も元メンバー同士が結束し、様々な犯罪に関与している。歌舞伎役者の市川海老蔵殴打事件で一躍有名になり、最近では六本木のクラブで集団暴行による人違い殺人が注目を集め、“半グレ”などと呼ばれ、マスコミも連日取り上げた。

 ある警察関係者によると、 “関東連合”を名乗って恐喝事件などを起こす輩が増加しているという。「彼らは、まさしく半グレと言われるように、暴力団(愚連隊)ではないため、暴力団対策法にも引っかからない。また、関東連合は広域指定暴力団でもないから、反社会的勢力の認定もされていない。扱いは一般人と同じ。そこに目を付けたのだろう、関東連合OBを名乗った犯罪が増加している」(警察関係者)という。

 関東連合は、すでに解散した組織であり、本部組織などの明確な組織体制を持っておらず、拠点があるわけではない。昔の仲間同士の交友関係が中心になっているため、反社会的勢力や暴力団という形での認定が難しい。

 こうした状況に業を煮やした警察庁は、3月7日に「関東連合」や中国残留孤児の2世、3世を中心とした「怒羅権(ドラゴン)」などの“半グレ”集団に「準暴力団」という名称を授け、半グレ集団を定義付けた。