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「ダイヤモンド」vs「東洋経済」! 経済誌双璧比べ読み(5月第5週)

“大学受験”最前線 なぜ関西、中高一貫校が国公立大に強い?塾業界再編機運も

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京都大学。(撮影:Moja「Wikipedia」より)
毎日の仕事に忙殺されて雑誌を読む間もないビジネスマン必読! 2大週刊経済誌「週刊東洋経済」(東洋経済新報社)と「週刊ダイヤモンド」(ダイヤモンド社)の中から、今回は「週刊ダイヤモンド」の特集をピックアップし、最新の経済動向を紹介します。

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「週刊ダイヤモンド 6/1号」の特集は『子どもの学力が伸びる! 中高一貫校・高校ランキング全国1689校』だ。「国公立大学、特にその医学部に進学するなら、中高一貫校に通うのが有利。ランキングを見ると、この傾向は年々高まっている。志望校に進学できる『大学合格力』を子どもにつけてくれる中高一貫校や高校はどこか。本誌の独自分析と取材で、子どもが成長する学校を判別する」という特集だ。

 特集『Part 1 「大学合格力」高校ランキング』では「卒業生1人当たりの国公立大学合格力」をランキング。大学合格者数の単純な比較ではわからない高校の真の実力を分析。その結果は、1位:灘(兵庫)、2位:筑波大学付属駒場(東京)、3位:東大寺学園(奈良)、4位:奈良学園登美ケ丘(奈良)、5位:白陵(兵庫)と中高一貫校が上位独占し、しかも西日本が東日本を圧倒する結果となった。

 首都圏では私立の有力大学も選択肢になるが、地方では圧倒的に旧帝大などの各県庁所在地にある国公立大学が第一志望になることが一因と見られる。

「ベスト20で中高一貫校が占める校数は15校。過去3年を振り返ると、昨年2012年11校、11年12校、10年12校で、中高一貫校の強さは安定している。東京大学や京都大学などの難関の国公立大学の合否を決する2次試験は記述式の難問で、合格するためには十分な準備が欠かせない。

 私立の中高一貫校ではたいがい、中学2年までに中学の学習範囲を、高校2年までに高校の範囲を学び、高校3年では大学入試のための問題演習などにかかる。文部科学省の学習指導要領通りのペースで学ぶ公立高校の生徒に比べて、中高一貫校の生徒は準備万端で試験に臨んでいる。その結果がランキングに表れているのだ」と解説している。

「ここ数年は、経済的に余裕がある家庭の子どもで中高一貫校に進学した生徒が卒業する時期なので、中高一貫校がこのランキングの上位を占める傾向は続くと考えられる」という。つまり、「国公立大学の合格率」を基準にしたランキングを作ると、西高東低になるということのようだ。

 特集『Part 2 躍動する! 中高一貫校』では、経営者や教職員が一丸となって、生徒の可能性と学業成績を伸ばす学校がある。その取り組みを紹介し、中学入学時の偏差値と、高校卒業時の大学合格力の差から『入りやすくて合格実績が高い偏差値別お得な学校ランキング』をまとめている。『首都圏 難関大学を狙える「お得な学校」偏差値56以上』ランキングでは、1位:世田谷学園(東京)、2位:逗子開成(神奈川)、3位:頌栄(東京)、4位:浅野(神奈川)、5位:攻玉社(東京)となった。

 また、『関西圏 関関同立を狙える「お得な学校」西日本』ランキングでは、1位:関西大倉(大阪)、2位:明星(大阪)、3位:清教学園(大阪)、4位:三田学園(兵庫)、5位:開明(大阪)となっている。

 特集『Part 3 「公立」学校の復活』では、しばらく私学に押されてきた公立校の学業成績の復活への取り組みを追っている。公立の中高一貫校が続々設立され、行政支援が強まっている上に、教育現場の創意工夫と伝統の活用があるという分析だ。