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不倫の“経済的”代償〜慰謝料300万、失職、家庭崩壊…写真をばらまかれるケースも

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不倫の末に家族崩壊なんてことも…「Thinkstock」より
 慰謝料200万円、探偵調査費用70万円――。これが5年に及ぶ不倫の代償だ。

 大阪市内に住む地場中堅企業勤務Aさん(現在、40代)は、30代半ばから約5年間、インターネット上の出会い系サイトで知り合った人妻B子さんと不倫関係にあった。だが、その関係は、ある日突然、予期せぬ形で終焉を迎えるに至った。

 「いつものように社内で仕事をしていると、僕宛に内容証明郵便が届きました。差出人は、僕の知らない弁護士の名前。『いったい、なんなのだろう』といぶかしく思いながら封を切ると、出てきたのが、僕とB子でよく利用していたラブホテルに入る様子、出てくる様子などを撮影した証拠写真です。それから弁護士名で書かれた書面でした。見た瞬間にぞっとしましたね」(Aさん)

 弁護士名の書面は、B子さんの夫からAさんに対するものであることは、すぐにわかった。

 その内容は、(1)すぐにB子と別れること(2)(不倫という)不法行為を行ったことに対する損害賠償請求として300万円、および不倫の証拠を押さえるための調査費用(探偵事務所の経費)70万円の合計370万円を支払え、というものである。

●損害賠償に応じなければ、訴訟を起こされ、会社にも告げられる

 「そういえば、しばらくB子と連絡が取れないなと気になっていたのですが、まさかこんなことになっているとは……。悔やんでも悔やみきれません」(Aさん)

 B子さんの夫の代理人弁護士と対面したAさんは、「(B子さんの夫が)損害賠償に応じなければ訴訟を起こす」ということ、そして訴訟となれば、同時に「会社に(不倫の事実を)伝える」ことを告げられた。

 「こちらも弁護士を付けましたが、損害賠償費用(いわゆる「慰謝料」)を300万円から200万円に減額できただけでした。しかも、こちらの弁護士費用が合計50万円かかったので、実質50万円の減額でしかありません。探偵料は、もちろん全額こちら持ち」(Aさん)

 一時の快楽によって、一生を棒に振る可能性もある不倫。やはり代償は大きかったようだ。

●女性が、交際相手の男性の妻から訴えられるケースも

 では、Aさんのケースの逆、女性が不倫相手の妻から訴えられるケースはどうか。

 都内に住む元公立中学校教諭C子さん(現在、50代)はSM嗜好。不倫というよりは、肉体関係のみというような感覚でDさんと交際していた。C子さんとDさんの出会いも、先述のAさんB子さんと同じくインターネット。話は、今から10年ほど前に遡る。

 「Dさんと出会ったのは、2000年代の初め。それまでアングラな世界で、特殊な性癖、変態と思われていたSMが、インターネット上で急速に広まってきた時期でした。かねてからM性を自覚していた私は、ある個人が運営するSM系サイトにはまりました。そこで出会ったのがDさんです」(C子さん)

 C子さんは、当時、SM愛好者の間で人気を集めていた「夢の館(仮名)」というHPへ頻繁にアクセス。このHPは、同好の士である閲覧者の交流の場としての「掲示板」も充実。この掲示板の常連同士が交際に発展するケースは多々あったという。C子さんもその1人だった。

 「私の書き込みによくコメントしてくれたのがDさんでした。嗜好が合うという前提で、音楽などの趣味、そして価値観が似ていることから、お互いが惹かれ合うまで、そう時間はかかりませんでした」(C子さん)

 既婚の身でありながらもパートナーを見つけ、公私ともども充実した日々を過ごしていたC子さん。だが、そんな関係は、突如、大きな代償を強いられることとなる。

 「実は、私、Dさんと出会う前に、そのサイトで知り合った別の男性とも親しくさせていただいていたんです。その男性がEです。Eに『これからはDさんとだけお付き合いします』と、私から別離を告げました。それから私とDさんは破滅に向かって急降下したのです」(C子さん)

 C子さんが、ある日帰宅すると、自宅FAXにC子さんのあられもない姿の写真が延々と送られてきた。この写真は、自宅マンションの郵便受けにも届けられた。近隣住民にもばらまかれた。

 「まず夫と子どもにバレました。もう人生終わったと思いました。ええ、すべてEの仕業です。Dさんと私の関係に嫉妬してのことです」(C子さん)

 すべては、C子さんとDさんとの交際が深まったため、別離を余儀なくされたEによる、C子さんとDさんへの嫌がらせだった。SMプレイ中の写真は、C子さんの家庭、そして勤務先の学校長や教育委員会へも送られた。

 「学校では、校長から『かばいきれないので、自発的に辞めてほしい』と。ばらまかれた写真には、ご丁寧に『既婚者同士でこんなことをしている』と書かれていましたから。教職は、こういう形で辞職に追い込まれました」(C子さん)

 これは相手の男性に写真を撮らせるという不注意が招いた結果かもしれない。しかし、その代償というには、やや高すぎるのではないだろうか。しかもC子さんが支払った代償は、これにとどまらない。

 「Eから、Dさんの会社にも、同様の写真が送られてきました。結果、Dさんの奥さんにも、私たちの性的嗜好と関係がバレてしまいました」(C子さん)

 C子さんは、Dさんの奥さんの代理人弁護士から、慰謝料200万円を請求された。教職を失い、夫から離婚されたばかりの身には重い負担だったが仕方がない。言われるがままに支払った。

●慰謝料、家族崩壊、失職、社会的信用の失墜…

 結局、C子さんは夫と離婚、夫とその両親から「変態女に子どもは預けられない」と言われ、子どもと会うことも拒否された。以来、一度も子どもと会っていない。また実家の両親にも事の顛末は伝えられた。