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ドコモiPhone、他キャリアからの乗り換えは3.5%、ドコモユーザー内でも1割台

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ドコモiPhone、他キャリアからの乗り換えは3.5%、ドコモユーザー内でも1割台の画像1iPhone 5s(「Apple Japan HP」より)
 9月に発売されたiPhone 5s/5cは、iPhone シリーズとしてはNTTドコモでも初めて販売され、国内主要3キャリアがすべてiPhoneを扱うことになった記念すべきモデルだ。

 これまで「ドコモでのiPhone販売」は何度も話題に上ってきた。さまざまな報道が出るたび、毎回インターネット上で盛り上がりを見せるなど、期待している人の多さを感じられる状況だったといえるだろう。また、今回実際にドコモが参戦することによって、一度ドコモから流出した人々の出戻りを含め、「キャリア間の移動を行う人が多くなるのではないか?」と予測する声も聞かれる。

 そのあたりが実際どうなのか、インターネット調査最大手・マクロミルの協力の下、全国の男女1000人にアンケートを実施した。その調査結果から、一般ユーザーたちの本音をのぞいてみよう。

 ・調査期間:2013年9月17日(火) 〜2013年9月18日(水)
 ・調査方法:インターネット調査
 ・調査対象:マクロミルモニター会員 男性500人、女性500人 合計1000人

●広がらない他キャリアからの乗り換え

 アンケート対象者は、20〜60代の各年代ごとに男女100名ずつ。スマートフォンのメインユーザーからは少々はずれる高年齢層も含んでいる状態であるため、いわゆる“スマートフォン好き”から得られる回答とは趣が違っているのがおもしろい。

Q1.あなたはどのキャリアの携帯電話を利用していますか?

 1. ドコモ      41.6%
 2. au        31.2%
 3. ソフトバンク   21.6%
 4. その他キャリア  1.3%
 5. 利用していない  4.3%

Q2. 【ドコモ以外のユーザーへの質問】ドコモからiPhone5s/5cの販売開始が発表されました。あなたは現在のキャリアからドコモへ、キャリアの乗り換えをしますか?

 1.乗り換えをする    3.5%
 2.乗り換えはしない  83.5%
 3.わからない     12.9%

 まず、アンケート対象者が実際に現在利用しているキャリアについて聞いてみた。複数の回線を保有している場合はメインの1回線がどこのキャリアかを回答してもらう形だが、ドコモユーザーが41.6%と1位になった。au、ソフトバンクはそれぞれ10ポイントずつ引き離された形で、携帯電話そのものを利用していないという回答も4.3%あった。

 ドコモユーザー以外に対して乗り換えの意思を聞いたところ、乗り換え希望者はわずか3.5%にとどまった。乗り換えを希望していると答えた人々の理由は「ドコモブランドが好き」「ソフトバンクがいやだから」とブランドイメージを挙げた声もあったが、一方で「乗り換えたほうがお得だから」「月額料金が一番安くなりそうだから」といった乗り換えによる割引を重視した声も複数見られた。また、電波の入りやすさが現在利用しているキャリアよりも良くなることを期待している人も多い。

 では「乗り換えない派」はどういう理由を挙げているのか?

 圧倒的多数は「めんどう」というコメントだ。特にどこというポイントは挙げられていなかったが「めんどうくさいから」というタイプのコメントは非常に多かった。

 他の理由としては3つほどのパターンが見られた。1つ目は、現状に満足している、もしくは現状のほうが乗り換えるよりも便利であるという理由だ。家族で同じキャリアを利用していることによる割引や、同一キャリア内での通話料金割引を使い続けたいからという理由が多数見られた。

 2つ目は、機種変更や乗り換えをしたばかりであるため現在は乗り換えられないというタイプだ。そして3つ目は、ドコモかどうかにかかわらずiPhoneを使う気がないというタイプだ。フィーチャーフォンを使い続けたいというコメントが多くを占めるが、中にはAndroidが気に入っているという人もいた。

●iPhoneに機種変更するドコモユーザーも少なめ?

Q3.【ドコモユーザーへの質問】あなたは現在利用している機種からiPhone5s/5cへ機種変更をしますか?

 1.機種変更をする  15.4%
 2.機種変更はしない 84.6%

 ドコモユーザーへの機種変更について聞いた設問では、機種変更予定がある人は15.4%だった。多いとも少ないとも言いがたい数字ではあるが、「機種変更をする」と回答した人のコメントを見てみると、「すぐにはしないけど、iPhoneにする」「いつかは変更したい」「まだわからない」「検討候補にははいる、人気があるから」といった、実際に機種変更を即座にするとはいえない人も含んでいる状態であることがわかった。

 はっきりと「ドコモiPhoneを待っていた」とコメントした人もいたが、手持ちの機種が古くなったので替え時であるなど、機種変更をしたい時期にちょうどiPhoneが出たから検討対象としたいという人のほうが多いようだ。

 一方、機種変更をしないという人のコメントは「まだスマホにしたくないから」「メールと電話の機能だけで十分」「今の携帯で十分機能しているから」「文字入力が、ガラケーのほうが楽」といった、フィーチャーフォンユーザーらしきものが目立った。もちろん「今は変えない」「しばらく様子を見たい」といった、今後機種変更を検討しそうな人もいる。

 しかしネガティブなコメントの中で目立つのは「高い」というキーワードだ。「契約料金が高い」「月額利用料が増加しそう」といった内容のコメントは、この設問以外にも散見される。これはフィーチャーフォンと比較して高くなるという言い方の場合と、他キャリアと比較して高いという場合があるようだ。

 ポジティブなコメントとしては、つながりやすさへの期待とドコモブランドへの信頼が見られた。iPhoneという各キャリア共通のハードウェアを扱うだけに、サービス面での勝負になるのは当然だが、ドコモは電波とブランドに期待しつつ、価格面での競争力をさらに高めてほしいと望まれているようだ。
(文=エースラッシュ)

BusinessJournal編集部

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