ひとりの男が大企業優遇の日本を変える!外務省も後援、世界中の中小製造巻き込みに成功!
日経平均株価が1万9000円を超え、2万円にも達する勢いとなっている。大企業のベースアップが過去最高水準になるというニュースが続々届くようになった。今年に入り景気の良い話題が増えてきているが、中小企業には、まだその実感がないところも多い。
日本の企業数の99.7%は中小企業であり、労働者の7割が中小企業で働いている。中小企業が元気になってこそ、日本経済の真の復活といえる。
マスコミに取り上げられなくても、世界屈指の技術を持ち、日本の産業を陰で支えている名もなき中小企業は無数にある。
こんなことがあった。今から10年以上前のある日、筆者の知人が経営する従業員数名の小さな町工場に大手電力会社の幹部が訪問してきた。経営者に深々と頭を下げ“ある道具”を製作してほしいと言うのだ。
某原子力発電所内で異物が落下してしまい、放置すれば大事故になりかねない。その異物を取り除くには既存の道具では不可能で、極めて特殊な道具を使わなければならない。その道具を製作できる会社を探したが、世界中でその技術を持っているのは、この町工場しかないことがわかったというのが成り行きだ。
知人はその申し出を承諾し、短期間でその道具を作り上げ、見事にその異物を取り除くことに成功した。しかし、この出来事がニュースになることはなかった。重大事故を回避し、ヒーローとなってもおかしくなかった町工場は、表舞台に出ることもなく、世間から賞賛を浴びることもなかった。
大企業を支えてきた中小企業は、いつも大企業の陰に隠されてきた。マスコミは耳目を集める派手なITベンチャー企業は取り上げても、地味だが高い技術を持った中小企業や町工場を取り上げることはほとんどなかった。
中小企業に革命を起こす?
ところが、そんな時代を打ち破る規格外の男が現れた。神奈川県横浜市にあるミナロ社長の緑川賢司氏である。
世界コマ大戦は、直径25センチの円形土俵の上で、直径2センチ以内の小さなコマ同士が、“長く回り続ける”ことを競う大会だ。