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ワーク・ライフ・ハピネス 第4回

ひとりの男が大企業優遇の日本を変える!外務省も後援、世界中の中小製造巻き込みに成功!

文=鈴木領一/ビジネス・コーチ、ビジネス・プロデューサー
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中小企業が主役になる時代を作りたいのです。これまでは、中小企業から出される政策提言のほとんどが採用されることなく終わっています。労働者の7割が中小企業で働いているのに、大企業優先の政策だけがまかり通り、このままでは中小企業、国民が報われる時代が来ません。そこで、中小企業からの情報発信を増やし、マスコミを動かし、行政も動かざるを得ないようにしたいのです。ゆくゆくは中小企業庁を中小企業省に格上げしてもらい、中小企業大臣を輩出したいと考えています。たとえ、それが20年かかろうとも、私は決してあきらめません」(緑川氏)

 13年2月、全国の大会経験者58名が集まり「特定非営利活動団体 全日本製造業コマ大戦協会」を発足し、全国の製造業をつなぐネットワークを確立させた。14年には、「平成25年度 地域づくり総務大臣表彰」を受賞し、国からも注目される活動となった。今年の世界コマ大戦によって、海外でも「KOMATAISEN」という言葉が浸透しつつあるという。

 ミナロも大変ユニークな会社として注目されている。今では数少ない木型の模型製作ができる会社として、大手自動車会社や造船会社からの模型製作依頼が絶えず、有名なアニメ作家から依頼を受けたこともあるという。その活動内容は、2月に発売され話題となっている『実践 ワーク・ライフ・ハピネス2』(著:阿部重利、榎本恵一、監修:藤原直哉/万来舎)において詳細なレポートが書かれているので、ぜひ参照してほしい。

 本当の意味での中小企業の幸せ=「ハピネス」を追い続ける緑川氏の不屈の精神が、コマ大戦の奇跡を生み出したといえるだろう。その意欲は衰えることなく、夢はますます膨らんでいる。緑川氏は今、近未来の新しい構想を描いているという。

「20年の東京オリンピックと同じ時期に、世界コマ大戦を東京で開催し、世界中に日本の中小企業のすごさを発信したい」(同)

 もはや国に頼る時代ではない。一民間人でも世界を動かすことができるのだ。

 緑川氏の志は日本だけでなく、世界をも動かす時が来るだろう。筆者は今回の取材を通じて、そう確信した。
(文=鈴木領一/ビジネス・コーチ、ビジネス・プロデューサー)

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