夫は外で働き、妻は家を守るものであり、年功序列で給料は右肩上がり、終身雇用が当たり前という時代から、夫婦共働きが当たり前の時代になりつつある。さらに、長く勤めていても給料は上がるとは限らないし、リストラされるかもしれない。会社の倒産もありえるような時代となった。
そんな不安定な時代を生き抜くために、会社に属する単なる夫婦共働きではなく、夫婦で共同してビジネスを持つことを提案しているのが、『夫婦で年収5000万円になる方法』(午堂登紀雄・秋竹朋子/著、メディアファクトリー/刊)だ。本書では、午堂登紀雄氏、秋竹朋子氏の夫妻による家族単位で稼ぐ21世紀の新しい働き方を解説する。
では、著者夫妻はどのような形で働いているのか。午堂氏は不動産の仕事、秋竹氏はタレント・講師業の仕事をそれぞれ持ち、さらに、ビジネスのための声をつくるボイストレーニングスクール「ビジヴォ」を夫婦共同型の仕事として持っている。
このように、家族で複数の収入源を持ち、その数を増やしつつ、1本1本の収入の流れを太く継続的なものにしていく形態を「絶対収益家族」という。これによって、お金がないことを理由に何かをあきらめるということがない状態を作るのだ。家族全員が、それぞれやりたいことは何でもでき、能力や才能が開花する可能性を広げていく、という考え方である。
仮に収入源が夫の給料1本だけだと、会社の都合によって自分の生活が不安定になるというリスクにさらされる。会社の方針で、自分の人生まで左右されないように、収入源が他にも必要ということだ。
では、夫婦でビジネスを作るために、最初に必要なことは何か。次の4つのことを共有することだと述べられている。
1.家庭の将来像の共有
2.お互いの欲求の共有
3.お互いの得意分野、問題意識の共有
4.望ましい収入源の共有
たとえば、3番目のお互いの得意分野、問題意識の共有については、ファミリービジネスは、家族が共通して持っている問題意識を事業化することでもある。わかりやすい例では、夫婦共にお酒が好きなら、利き酒会やワインセミナーを主催する、などが挙げられる。つまり、2人が同じ方向を向くことができる、夫婦で興味関心が持てる分野を探すということだ。
もちろん、家族でビジネスをすることにリスクはあるが、他人や社会に不平不満を言うのではなく、自らの責任と判断で、家族と共に人生を切り拓いていくという生き方もある。絶対収益家族という新しい夫婦共働きに興味があるご夫婦は、本書を手にしてみてはどうだろう。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。