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ソフトバンクの危機…売上高を上回る巨額借金、孫社長とアローラの対立懸念も

文=編集部
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ソフトバンクの危機…売上高を上回る巨額借金、孫社長とアローラの対立懸念もの画像1ソフトバンクの店舗(「Wikipedia」より/Kirakirameister)

 ソフトバンクグループ(SBG)は2015年、税金やインド投資などにおける利点を考慮し、英国へ本社を移転することを真剣に検討していたと同年12月26日付朝日新聞が報じた。同紙によれば、移転したとしてもインドの投資先から収益を得るのはかなり先のことになりそうなので、ひとまず「時期尚早」として断念したという。さらに、MBO(経営陣による自社買収)も検討していたと、15年9月11日付米通信社ブルームバーグが報じている。

 SBG社長の孫氏は15年8月6日、4~6月期決算発表の席上で「一時スプリントの経営に自信をなくしていた。スプリントは場合によっては売却も含めて選択肢として考えようかと思った時もあった」と心境を吐露した。ただ、現在は「売却する意思はまったくない」とも述べた。7月に持ち株会社体制に移行する過程で、英国への本社移転、MBO、スプリントの売却など、さまざまな案を検討していたことが、報道や孫氏の発言から透けて見えてくる。

 15年7月1日、グループを統括する持ち株会社SBGが誕生した。旧ソフトバンクがその前身で、旧ソフトバンクモバイルなど国内通信事業会社4社を合併させ、社名をソフトバンクとした。SBGは海外投資を、ソフトバンクは日本国内の通信事業を担うという体制に改めた。

インド投資

 SBG副社長のニケシュ・アローラ氏が海外投資を担当する。インド出身で米グーグルのビジネス部門の最高事業責任者を務めていた。孫氏が自ら「最重要の後継候補」としてスカウトした。15年3月期に総額165億5600万円の報酬が支払われたことが話題を呼んだ。

 アローラ氏は15年8月19日、600億円分の自社株を購入すると発表した。「個人としてもソフトバンクグループの将来性に賭けた」とコメントした。アローラは14年9月、ソフトバンクに入社。米国にある戦略子会社でM&A(合併・買収)が業務のソフトバンク・インターネット・アンド・メディア(SIMI、現SB Group US)のCEO(最高経営責任者)に就いた。SIMIの設立は14年9月。アローラ氏を迎えるために用意した会社である。

 孫氏は14年10月にインドを訪問した折り、モディ首相など要人と会談。インドに今後数年間で1兆円以上を投資するとの考えを表明した。これを受けアローラ氏率いるSIMIはインドのインターネット通販会社、配車システム会社、不動産仲介会社に投資していずれも筆頭株主になった。

BusinessJournal編集部

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