「女性は25歳が肌の曲がり角」とよくいわれますが、肌に限らず体力や体質についても、「同じ生活をしていたらそれまでの状態をキープできなくなる」という曲がり角のような年齢が存在するようです。
たとえば40歳という年齢は「健康の曲がり角」です。
『40歳過ぎたら、「1日2食」にしなさい:「超善玉ホルモン」が、体中の細胞を奮い立たせる!』(藤城博/著、三笠書房/刊)によると、40代に入ると基礎代謝量が急に落ち、それまでと同じ生活をしていると多くの場合体重が増えるといいます。その結果、高血圧や脂質異常症、糖尿病といった肥満が引き起こす病気のリスクを高める結果に……。
となると、40代以降の健康を考えるならまずは見直すべきは「食事」です。ただでさえデスクワーク中心で消費エネルギーが少なく、過食傾向にあるとされる現代人。基礎代謝量が落ちてきてもなお、古くからの習慣通り「3食しっかり食べるのが健康の秘訣」と考えていると食べ過ぎてしまうのは目に見えています。
そこで本書では40代以降の食事として「3食のうち1食を抜いて2食にする」ことをすすめているのですが、それには「摂取カロリーを抑える」だけでなく「3食まんべんなく量を減らすよりも、1食抜く方が簡単」「12時間以上食べない時間を確保する」という意味合いがあります。
前者については理解しやすいと思いますが、後者の「12時間以上食べない時間を確保する」については説明が必要でしょう。
■胃腸に必要な休息を与える
まず挙げられるのは「胃腸を休ませることができる」ということです。私たちは疲れている時は体を休めるのに、不思議と胃腸を休ませるということは考えません。それどころか食べれば食べるほど元気が出るとばかりにいつもより余分に食べて胃腸を酷使することもあります。
胃腸など消化器にももちろん休養は必要。2食にすることで食事の間隔を広げ、「仕事をしなくていい時間」を作ることで胃腸は十分に休息をとることができるため、英気を養って質のいい細胞を作り生まれ変わることができるといいます。
■悪い物質が体内に残らない
また、2食にすることで体内から健康を害する可能性のある物質を減らしたり、排出することができるというのも注目すべき点です。
「たべない時間」とは、「エネルギーを入れない時間」ですから、その間体は体脂肪を燃やしてエネルギーにします。そのため内臓脂肪や肝脂肪が消費されますし、12時間以上食事をとらないことで、食物とともにどうしても体に入ってしまう農薬や化学肥料といった物質の排出が進むことになります。
もちろん、一番の目的は「摂取カロリーを減らすこと」ですから、2食にした分、一度の食事をドカ食いしてしまっては意味がありません。量は増やさずに回数を減らすことができたら、「1日2食」は40代以降の健康に最適の生活習慣なのだとか。
本書にはその実現のための細かいコツや、アドバイスが集められていますので、ついつい大酒を飲んだりドカ食いしがちなこの季節だからこそ、生活スタイルを見直す意味で参考にしてみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。