仕事帰り、「疲れた……」と思いながらコンビニに寄り、つい甘いものなり、唐揚げなりを買って食べてしまう。それが至福の時かというと、実際はそうでもないけれど、なんとなく買ってしまう。
このように、「なんかつい買ってしまう」ことはないでしょうか。ズバリ言いましょう。これは「デキない人」の行動です。
■どうでもいいものにお金を使っていませんか?
お金の本の多くは、「もしお金を貯めたい時は、浪費と消費をギリギリまで削りましょう」と言います。それは、光熱費や食費を無駄にしないといった、いわゆる節約のススメです。しかし、突き抜けた成功で財をなしている人はあまりそう言いません。お金をいかに使わないか、ではなくお金をどう使うかが、大事だからです。
『デキない人のお金の使い方 デキる人のお金の使い方』(CCCメディアハウス刊)は「株の学校ドットコム」の運営者で投資家でもある柴田博人氏と、同じく「株の学校ドットコム」の運営者でマーケッターでもある竹松祐紀氏の2人の若きミリオネアが、人生を豊かにする「お金を使い方」を指南する一冊です。
この2人の主張も成功者と同じ。比重を置くのは「お金の貯め方」ではなく「お金の使い方」です。
冒頭のような、仕事帰りになんとなく買ってしまう甘いもの、本当に必要不可欠でしょうか。おそらく不要な場合が多いはず。これは「浪費」です。無頓着にお金を使う人は、本当にそれが自分にとって必要な支出であるかどうかを考えません。だから、「今、本当に自分に必要なもの」に対してお金を出さず、「どうでもいいもの」に出してしまうのです。
■「何のためにこれを使うのか」を考えていますか?
では、無駄なものにお金を使わないためにはどうすればいいのでしょうか。そのために、著者はお金の支出を3つに分類して考えます。
・消費 → 生きていく上で必要不可欠な支出
・浪費 → ストレスを解消するための支出
・投資 → 資源を増やしていくための支出
「消費」と「浪費」、そして「投資」には大きな違いがあります。前2つは、「お金が減る使い方」で、「投資」は「お金が増える使い方」です。
「投資」と聞くと不動産や株式などを思い浮かべる人もいるでしょう。でも、「自己投資」――例えば、将来やりたいことのために本を読んだり、セミナーに通ったりするのも「投資」といったものは、いずれお金として返ってくるものです。さらに言えば、高級自動車のフェラーリだって、それを元に人脈を作ってビジネスを展開する目的で購入すれば「投資」になります。
「大事なのは、このお金を投資にしてやろう、という心構えや、自分が楽しむだけではなく他の人も楽しませよう、価値を与えようという心意気なのです」(本書85ページより)と著者は言います
■「投資」的な思考を身につけることがお金を増やしていく
投資という考え方に基づいてお金を使えば、いずれそれが結果として返ってくる。元手が増えればまた新たな「投資」にまわせますよね。
自分のお金をコントロールして、増やしていきたいと思うならば、一つ一つ自分の生活習慣や消費行動を見直す必要があります。「貯金をすればなんとかなる」のではなく、「いつでもお金を増やせる」力を持つことが、将来の成功やひいては老後の生活の安定につながるわけですから、お金のことでもやもやを抱えている人は著者2人の考え方を参考にしてみてはいかがでしょう。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。