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1本50円の激安自販機、なぜ成立?自販機設置&運営すると実は儲かる?

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自動販売機(「Wikipedia」より/Benzoyl)
 暑くなってくると、つい街中の自動販売機で冷たいドリンクを買いたくなる。最近は、自販機ごとに価格が異なる上、100円以下の「激安自販機」を見かけることも多くなった。


 大手メーカーの自販機は基本的に定価販売で、500ミリリットルのペットボトル商品は150円、缶入り商品は130円などとなっている。スーパーマーケットに行けば同じ商品が100円以下の価格で棚に並び、最近ではコンビニエンスストアでも値下げ販売をしているケースがあるため、自販機の割高感は否めない。

 そんな心理に応えるように数を増やしているのが、激安自販機だ。なかには「50円」や「10円」といった商品が並ぶ自販機もあり、わざわざ遠方から買いに来る人もいるという。なぜ、激安自販機はそこまで安くすることができるのだろうか。

自販機オーナーは1日15本以上売れないとうまみゼロ?


 まず、飲料自販機のビジネスモデルについて整理してみよう。基本的には、飲料メーカーが適当な場所を借りて自社の自販機を設置するが、その仕組みによってタイプが分かれる。

「フルオペレーションタイプ」は、土地の所有者は場所を貸すだけで、メーカーが自販機の設置からメンテナンス、商品の補充などを行う。土地所有者は電気代を負担することになるが、売り上げの20%ほどを手数料として受け取ることができる。

 現在、このフルオペが日本で一番多いシステムとなっている。1本当たりのマージンは20円ほどで、電気代が月額3000~5000円ほどかかるため、1日15本以上は売れないと、オーナーにとってはうまみがないビジネスだ。

 一方、「セミオペレーションタイプ」と呼ばれるのは、オーナーが自販機の本体をリースもしくは購入し、商品の仕入れから補充まですべて自分で行うシステムだ。手間はかかるが、粗利はすべて自分の儲けとなるので、稼ぎたいのであれば、セミオペのほうが効率がいい。

 また、セミオペの場合は販売価格もオーナーが自由に決められるため、安く仕入れることができれば、それだけ価格を下げることができる。ディスカウントショップの激安商品や賞味期限間近の放出品などを仕入れれば、安く売ることも可能だ。

 これまで、手書きで「50円」「10円」といった激安の値札が掲げられている自販機は、ほぼこのセミオペ系の自販機だった。しかし、最近はフルオペでも激安価格で販売する業者が登場している。激安自販機が急増している背景には、そうした業者の存在があるのだ。