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値下げ合戦で50円以下の自販機も登場か
「当社では『スーパーショップ』という自販機で、各メーカー様の商品を混合して、50円から100円で販売しています」
そう語るのは、激安自販機で業界シェアを伸ばしているミリオンの自販機市場開発課の平川隆行氏だ。
「安値の秘密は、メーカー様の品質に劣らない自社ブランドのPB(プライベートブランド)商品を開発していること。また、大手メーカー様の商品でも、大量一括購入による仕入れ価格の交渉に加え、過剰在庫や賞味期限の短い商品などを放出していただくことで、通常より安く提供させていただいています」(平川氏)
PB商品の開発・直売システムと、業界大手ならではの交渉力で仕入れた安価な商品の供給という、フルオペとセミオペのいいとこ取りのようなビジネスモデルを展開するミリオン。現在、既存の自販機からの転換も含めて設置台数を急激に伸ばしている。
「沖縄で創業したのですが、現在は関東圏だけで約1000台の自販機を展開しています。今後、競争が激化したら、50~100円という価格設定をさらに下げることも可能です」(同)
激安自販機が当たり前になると、その先には、さらなる過当競争が待っている。その昔、自販機のセールスでよく言われたセリフに「自販機は24時間、文句も言わずに働く営業マンです」というものがある。
しかし、今や自販機は24時間働くだけでなく、価格力や商品力など、さまざまな個性を打ち出さないと生き残っていけない時代なのだ。
(文=ソマリキヨシロウ/清談社)
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