ビジネスジャーナル > 企業ニュース > 60代世帯の3割が貯蓄ゼロ!  > 2ページ目
NEW
神樹兵輔「『縮小ニッポン国』のサバイバル突破思考!」

60代世帯の3割が貯蓄ゼロ!人生のあらゆる悩みの元凶「お金」の悩み脱出法はこれだ!

文=神樹兵輔/マネーコンサルタント

 いっぽう生涯支出のほうは、30歳で結婚して子供1人を大学まで卒業させた場合で、60歳時点の世帯では概ね1億5000万円~2億4000万円です(賃貸住居、マイホーム購入の場合でも同様)。親元から独立し、60歳定年までの生涯支出は平均すると2億円そこそこというわけです。

 差し引きすると収支がトントンになる人が多く、60歳定年時に十分な貯蓄ができないことがわかります。ちなみに退職金を得た60代世帯の貯蓄の中央値は1398万円で、貯蓄ゼロ世帯は約30%にも上ります(14年の金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」より)。詳細については、拙著『老後に5000万円が残るお金の話』(ワニブックス刊)に詳しく記していますので、興味のある方はご参照ください。

 こうしてみるだけでも、お金が自由になる人は非常に少なく、ほとんどの人が生涯、悩みとは無縁でない生活に翻弄される事情が浮き彫りになるわけです。

「悩み解消」のスキルを身に付ける大切さ

 お金に関する悩みの解決が難しいのですから、現代人はその悩みを解消するスキルを実践的に身につけておくことが大事だといえるでしょう。一般的には、次のようなものがあります。

(1)悩みの本質を理解する

「困った」「もう無理」「希望がない」といった悶々とした思考を繰り返すばかりでは、問題解決は遠のきます。「なぜ困っているのか?」「どうして無理なのか?」「なぜ希望が持てないのか?」、悩んでいる問題を自分の本音や具体的事実と照らし合わせて分析、分解、個別的に考えることで、本当に困っている本質をえぐり出し、自分にとって障害となっている事柄をまずは明確にしなければいけません。

(2)冷静に客観的に判断する

 問題の本質を見いだしたなら、それ以上モヤモヤを抱えても問題は解決しません。冷静な判断を行い解決へと導くためには、自分の問題として考えずに、第三者の冷静な視点を取り入れる工夫が必要になります。類似の案件を探す、第三者に相談する、専門家の意見を聞くなどが挙げられます。

神樹兵輔/マネーコンサルタント

神樹兵輔/マネーコンサルタント

投資コンサルタント&エコノミスト。 富裕層向けに「海外投資・懇話会」主宰、金融・為替・不動産投資情報を提供している

60代世帯の3割が貯蓄ゼロ!人生のあらゆる悩みの元凶「お金」の悩み脱出法はこれだ!のページです。ビジネスジャーナルは、企業、, , , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!

RANKING

5:30更新
  • 企業
  • ビジネス
  • 総合