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神樹兵輔「『縮小ニッポン国』のサバイバル突破思考!」

都市ガスより2倍も高い悪徳プロパンガス業者が野放し…法外な解約金に要注意

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「Thinkstock」より

円高で原油価格が下がっているのは消費者にとっては朗報

 
 1973年頃までは1バレル3ドルにも満たない低価格だった原油価格(米WTI原油先物相場)でしたが、70年代の2度にわたるオイルショックを経て急激に上昇し、80年初めにはピークの30ドル台を付けました。その後、原油価格は低迷して80年代後半から90年代にかけては20ドル前後をはさむかたちで小刻みに上下するも、概ね安定していました。

 しかし、21世紀に入ってからは、乱高下しながらも右肩上がりに値を上げ、ピーク時の2008年半ばには140ドル近くまで高騰、その後は9月のリーマンショックを経て30ドル台まで急落するものの、10年頃には再び100ドルを超える水準にまで戻します。

 そして、14年半ばから再び急落して乱高下を続け、15年半ばに60ドル前後まで戻すものの、再び下落して16年2月には30ドル台を付けて現在に至っています。今は40ドル台が続き、50ドルの大台をなかなか越えられない動きとなっています。

 非資源国の日本にとっては、原油価格下落の恩恵は大きいものがあります。日本人が海外旅行する際には、燃油サーチャージがなくなり、ガソリンや灯油が安くなります。さらに円高が続けば、やがて燃料コスト減の恩恵で、消費者向け各種石油関連商品の値下げにも結びつくことでしょう。国民にとってはよいこと尽くしです。安倍政権にとってもデフレ脱却ができない言い訳がとおります。

 ところで、原油価格がこれほど劇的に下がっているのに、なぜ家庭の電気料金は下がらないのでしょうか。

 それは、東京電力の津波対策の手抜きによって生じた福島第一原子力発電所事故による原発稼働抑制のため、現在の日本の発電が火力中心となり、アベノミクスの円安政策による燃料費高騰に見舞われて赤字になっていたからで、このところの数年の電力料金は、都市ガス料金とともに毎年のように値上がり一方の状況でした。

 今年4月からは電力自由化もありましたが、電力会社を変えても大して価格が下がらず、消費者が期待外れで落胆したのはいうまでもありません。

 火力発電の燃料は、長期契約で価格がほとんど下がらないLNG(液化天然ガス)が半分近くを占め、石炭が3割、残りが石油由来の原料を含むLPG(液化石油ガス)ですから、原油価格が下がっても電気料金はほとんど下がらないわけです。