駐車違反を犯した佐川急便の運転手が、検挙を免れるために別の人物を出頭させたとされる「佐川身代わり出頭事件」が波紋を呼んでいる。11月23日付朝日新聞デジタルの記事によれば、過去に佐川では約30人が同様の行為を行っていたというが、こうした企業体質を物語るかのような証言が、一般の人々からも多数聞こえてくる。
東京都在住の20代男性は語る。
「自宅のすぐ近くに佐川の集配場があるのですが、夜中の2~5時でも搬入作業をしていて、尋常じゃなくうるさいのです。管轄の営業所にも電話で改善のお願いをしたのですが、一向に改善する気配はありません」
また、40代女性は語る。
「佐川を利用して送られてくる配達物を早く受け取る必要があった際、なかなか荷物が届かなかったので、佐川HP上にある『お荷物お問い合わせサービス』で確認したところ、3日間ずっと『配達中』のステータスになっていたことがありました。おかしいと思い管轄の営業所に何度も連絡したのですが『配達中です』と言われるばかりで、困惑してしまいました」
こうした配達に関する感想は、別の40代女性からも聞かれた。
「うちのマンションは配達時に住人が不在の場合、宅配ロッカーに配達物を入れるようになっているのですが、その際に佐川の配達員が私の部屋番号を誤って入力してしまうことがよくあります。そのたびに管轄の営業所に連絡しても『確認します』と言われたきり、いつもその後に連絡がなく、本当に困っています」
佐川の見解
このほかにも、勤務先で佐川を利用しているという20代女性は語る。
「以前、お客様宛ての大事な商品が、配達中に破損したことがありました。当然、お客様は新しい商品を希望して返品されたのですが、弊社には佐川さんからなんの連絡もなく、商品が戻ってきて初めて事態を知ることになりました。お客様は配達員の目の前で破損を確認し、そのまま返品されたとのことだったので、事態が判明した段階ですぐに佐川さんが弊社に連絡をくれていれば、お客様へのお詫びや新しい商品の準備を迅速にできたと思います。佐川さんの対応に不信感を覚えました」
そこで佐川の経営企画・広報部に対し、こうした利用者の証言について一部は具体的な営業所名を伝えつつ、事実確認や見解、および今後の対策などを問い合わせたところ、次のような回答が寄せられた。