NEW

大河なのに小粒感が強い『直虎』……柴咲コウと高橋一生の気持ちの通わない展開にやきもき

【この記事のキーワード】

, , ,

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
『おんな城主 直虎』公式サイトより

 柴咲コウが主演するNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』の第16回が23日に放送され、平均視聴率は前回より0.7ポイント減の13.7%(関東地区平均、ビデオリサーチ調べ)だったことがわかった。

 前回、寿桂尼(浅丘ルリ子)から虎松の後見としてお墨付きを得た井伊直虎(柴咲コウ)は、無事に井伊谷に帰還。帰りを待っていた瀬戸方久(ムロツヨシ)はさっそく、経済振興策として木綿を栽培することを提案。直虎はさっそく瀬戸村の農民たちに作らせようとするが人手が足りず、農民を借りようと井伊谷三人衆のもとを回るも、すべて断られてしまう。だが、小野政次(高橋一生)の「うわさを流せばよい」との助言に従ってみると農民たちが続々と井伊谷に押し寄せ、人手をまかなうことができた――というあらすじ。前回に続いて「困難を知恵で解決する」という話ではあったが、前回の寿桂尼のような強大な敵がいなかった分、小粒なエピソードとなった。

 今回は、「直虎を守るために、彼女の後見就任を阻止する」との目的を失った政次が、どう行動するのかに視聴者の注目が集まっていた。これまではその真意を悟られないために、今川家にも井伊家にも「小野は今川の味方ですよ」とアピールしてきたわけだが、今川家に直虎が認められた以上、今後は今川家にいい顔を見せつつも直虎をしっかりと支えていかなければならない。そんな政次の姿勢はまず、死んだ直親の妻であるしの(貫地谷しほり)への態度に表れた。

「そなたの不手際のせいで、これからの井伊はあの女(直虎)のやりたい放題ということですね」と政次を責めるしのを「あまりあちらこちらに噛みつかれますと、頼りを失いまするぞ」と冷たく一喝。味方である自分に歯向かうとは何事だ、と言っているように見えるが、実のところ「直虎を逆恨みするのもいい加減にしろ」とたしなめているように思える。しのの直虎に対する無礼な態度に嫌気がさしていた視聴者も、「よくぞ言ってくれた」とスッキリしたのではないだろうか。

 続いて政次は、農民を借りられずに苦労していた直虎に「農民を貸したって領主には得がないんだから、当の農民に直接うわさを流せばよい」と具体的なアドバイスをする。もはやただのいい家臣で、直虎を助けたいとの真意がまったく隠れていない。いくらなんでもそれは直球すぎるだろうと思いきや、「いやみを言いにきた」くらいにしか思っていない直虎。鈍感力がすごいと言うべきか、一度思い込んだらそれしか見えないと言うべきか。こんなに助けようとしてくれる政次に対して感謝するどころか毛嫌いするとは、主人公とはいえあまりにも態度がひどいのではないかと言いたくなってくる。

 そんな直虎も政次の助言がうまくいったことで自信をなくしてしまい、「政次の策は労少なくして実を結んだ。井伊にとっては政次が領主をやるほうが実は幸せなのではないか」とつぶやく。南渓和尚(小林薫)は「足りぬ知恵なら借りてくればいいではないか」と応じ、政次をうまく使えと諭すのだった。南渓の助言どおりに事が運べば井伊家には明るい未来が待っているはずだが、恐らくこの先も視聴者は、直虎と政次の対立から生まれる悲劇を見守ることになる。

 この後、政次は今川屋敷で「寿桂尼が倒れた」との知らせを聞き、表情を曇らせる。直虎を後見として認めたのはあくまでも寿桂尼であり、当主の今川氏真(尾上松也)はそれを苦々しく思っている。寿桂尼という後ろ盾がなくなれば、直虎の立場が一気に苦しくなることは必至。ほんわかした回から一転して、次回はまた歴史の激しい渦に巻き込まれていきそうだ。しばらくは、ちょっと調子のいい謎の旅の男(柳楽優弥)の存在が視聴者の癒やしになりそうだ。
(文=吉川織部/ドラマウォッチャー)

大河なのに小粒感が強い『直虎』……柴咲コウと高橋一生の気持ちの通わない展開にやきもきのページです。ビジネスジャーナルは、エンタメ、NHKおんな城主 直虎大河ドラマ視聴率の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!