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『おんな城主 直虎』高橋一生ついに退場!「神回」と絶賛されるも、目立つ粗に心配の声

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『おんな城主 直虎』公式サイトより

 柴咲コウが主演するNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』の第33回が20日に放送され、平均視聴率は前回から0.4ポイント増の12.4%(関東地区平均、ビデオリサーチ調べ)だったことがわかった。

 武田と結んだ家康(阿部サダヲ)は今川の国衆である近藤康用(橋本じゅん)らを調略し、今川領内への進軍を始める。家康と内通していた直虎(柴咲)と政次(高橋一生)は手はず通り井伊谷城を開城しようとするが、突然物陰から徳川の軍に向かって矢が放たれた。政次が徳川に敵対していると見せかけて井伊谷を攻め、我が物にしようとたくらむ近藤のしわざだった。政次はなんとかその場を逃れるが、代わりに直虎が捕らえられてしまう。政次は直虎を救うためにわざと近藤に捕らえられ、近藤が井伊家に対して抱いている恨みを一身に背負ったまま処刑される道を選んだ――という展開だった。

 尼僧として処刑に立ち会った直虎が槍を取って政次の心臓を一突きにするという衝撃の展開は、放送中から大反響を巻き起こした。牢から助け出されることを拒否した政次が1個の碁石に込めた「次の一手を打て」とのメッセージを受けて、家老にだまされていた領主を演じきった直虎。槍を突き立てたまま「地獄へ落ちろ、小野但馬! 遠江一、日の本一の卑怯者と未来永劫語り伝えてやるわ!」と叫ぶその表情は、まさに人ではない何かが乗り移ったような鬼気迫るものだった。政次もフッと笑みを浮かべ、「やれるものならやってみよ! 地獄の底から見届け……」と言いかけたところで絶命する。

 直虎と政次が最後まで互いを信頼し、己の役割にしたがって行動したというあまりにも悲しくも美しいストーリー。ネットには「ハッピーエンドではないのに、こんなハッピーエンドはないと思える最期だった。結ばれなくても、ひとつになった瞬間だった」「ただただ、哀しいけれど、誰にも踏み込めない二人の世界がそこには確かにあった」「恐らく今まで見てきた中で最高のラブシーンだった」など、悲劇的な展開を通して最後に2人の思いが結実した瞬間を描く脚本の妙をたたえる声が続々と書き込まれた。

 また、柴咲と高橋の気迫あふれる演技を絶賛する声も多かった。また、「予想をはるかに上回る展開に感情が整理できない」「この気持ちをどう表現していいかわからない」「ご飯も食べられないし何も手に付かない」といった声も多数見ることができた。

 筆者もこの第33回は大河ドラマ史上に残る伝説回になりそうだと思うし、自分の中でのインパクトとしては『新選組!』(04年)で山南敬助(堺雅人)が切腹した回に並ぶものがあった。ただ、落ち着いてよくよく考えてみるとあまりスッキリしない部分もいくつかある。

 まずは、近藤が何をしたかったのかよくわからないことだ。井伊谷を自分のものにしたいのはわかるが、ことさらに政次を敵視して殺害しなければならない理由があまり伝わってこない。また、政次を処刑すれば井伊谷が近藤のものになるのだろうか。どちらかといえば、直虎がいなくなってくれたほうが好都合なはず。近藤が政次をとらえて処刑したという「史実」と脚本を合わせるために、少々無理が生じている。

「忌み嫌われ井伊のあだとなる」ことが小野の本懐だと話す政次もよくわからない。今川の犬のように振る舞っていたのは、今川から井伊家を守るための方便でしかなく、それが目的でもなければ本心でもない。今川がなくなろうとしている今、「政次は奸臣であった」と内外に思わせることにどれほどの意味があるのか。おそらく、本意は「井伊のあだとなって死ぬことで井伊家や直虎を守ること」が本懐だということなのだろうが、少しわかりにくい。「政次奸臣説」をとる井伊家の文書に合わせるための台詞であることがあまりに見え見えで、流れの中で浮いているように思える。

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