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『黒革の手帖』悪女の武井咲が「ただのバカ」にしか見えず…主役交代すべき

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『黒革の手帖』公式サイトより

 8月24日放送の連続テレビドラマ『黒革の手帖』(テレビ朝日系)第6話が、平均視聴率10.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、自己最低を更新。いよいよ視聴率1ケタが近づいてきた。今回は武井咲演じる主人公・原口元子がピンチを迎える展開が繰り広げられたのが、緊張を覚えるよりも、むしろ「バカだな~」と思ってしまうシーンが目立つエピソードとなった。

 同ドラマは、元銀行員の元子が横領した金で銀座にクラブ「カルネ」をオープンし、夜の世界での成功を夢見る物語。元子は、銀行に違法な“借名口座”を持つ男達にも脅しをかけて金を揺するなどし、銀座の最高級クラブ「ルダン」を購入しようとしていたが、計画を進めると同時に、多くの人物から恨みを買っていた。

 そのため、第6話ではこれまでに元子から脅迫された大手予備校の理事長・橋田常雄(高嶋政伸)や美容クリニックの院長・楢林謙治(奥田瑛二)、そして「ルダン」の所有者で政財界のドン・長谷川庄治(伊東四朗)の反撃に遭い、「ルダン」の購入が困難な状況に陥ってしまう。購入契約を破棄せざるを得なくなった元子は、その条件として長谷川に「カルネ」を奪われる……という展開が描かれた。

 そんな主人公のピンチなのに、「バカだな~」としか思えないのは、元子の計画があまりにもずさんだったから。橋田や楢林の悪行を、自身の“黒革の手帳”に書きとめ、それを武器に彼らを強請るようなやり方自体は、“悪女”らしくて良かった。だが問題だったのは、元子が金を用意できていない段階なのに、「用意できる」というシュミレーションだけで、「ルダン」の購入契約に踏み切ったこと。「ルダン」の売値は3億円と超高額で、慎重に進めなければいけないのは私でもわかるのに、元子は先走ってしまった。他の誰かに先に買われるのを恐れたのかもしれないが、金を用意できない可能性を恐れなかったところが元子の甘さで、「そりゃ失敗するよ」の言葉に尽きる。

“悪女”はカッコ良くクールでなければならないのに、元子はおバカすぎて残念だ。けれども、これから元子を破滅に追い込んでいくキャラクターたちの迫力は凄い。たとえば、以前から理性のない言動が目立っていた橋田は、今回元子に反撃を開始するにあたり、ひっくり返ってうれしそうに手足をバタつかせて笑うシーンがあり、“狂気の幕開け”にふさわしくて感心した。また、楢林のひょうひょうとした不気味さと、そんな楢林を慕う愛人・中岡市子(高畑淳子)の剣幕のバランスも良い。

 さらに、元子のせいで人生が変わった銀行時代の上司・村井亨(滝藤賢一)や、元子が銀座の世界に引き込んだ山田波子(仲里依紗)も、長谷川の手配で反撃に参戦。特に、新しく「カルネ」のママになった波子の毒々しい笑い方や雰囲気は、元子などかすむほどの“悪女”ぶりである。元子はといえば、今回は長谷川に可愛がられている安島富夫(江口洋介)に、次回も以前世話になっていたクラブ「燭台」のママ・岩村叡子(真矢ミキ)に泣きつくといった“小物”っぷりを露呈していくのだから。

 同じ“悪女”なら、おバカすぎる元子よりも、波子を主役にした物語のほうが見てみたいと思うのは私だけではないだろう。
(文=美神サチコ/コラムニスト)

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