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『きみが心に棲みついた』吉岡里帆脱がず視聴率急低下…フジ月9下回る「事故」

文=吉川織部/ドラマウォッチャー
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 吉岡里帆が初の主演を務める連続テレビドラマ『きみが心に棲みついた』(TBS系)の第4話が6日に放送された。平均視聴率は、吉岡の下着姿で露骨な視聴率アップを狙った前回から1.4ポイントダウンの7.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だった。5日に放送された芳根京子主演の月9ドラマ『海月姫』(フジテレビ系)は7.5%で、それをも下回る惨状だ。

 吉岡が脱がないから数字を下げたとの見方もある。吉岡もせっかく意を決して主演ドラマで下着姿になったのに、さほど話題にもならず、視聴率維持にも結びつかなかったとあっては、心中穏やかではないかもしれない。

 第4話は、今日子(吉岡)が新製品の生地探しに奮闘する話がメイン。下着メーカーを舞台にした“お仕事ドラマ”的な要素が強くなった分、どぎつい場面が少なくなり、全体的に見やすい構成となっていた。1話単体の出来としては、これまででもっとも良かったと思う。

 ただ、吉岡演じる今日子のキャラクターは依然としてわかりにくい。常に自分に自信がなくてオドオドしていたはずなのに、最近はその設定が忘れられているのか、仕事中はやたらとハキハキしている。取引先との面談でも、はるかに年上のお偉いさんに向かって堂々たる交渉ぶりを見せつけた。

 それでいて、星名(向井理)が現れると一転してオドオドしたキャラになるものだから、どうにも不自然に見えてしまう。ストーリーも、星名からダメージを受けた今日子が吉崎(桐谷健太)に励まされて元気になり張り切って仕事をするが、再び星名からダメージを受けるという展開の繰り返し。今度こそは今日子が少し前進したと思ったら裏切られるばかりで、まったく理解も共感もできない。

 とはいえ、理解や共感ができないから悪いドラマだと言うつもりはない。外から見た時の「わからなさ」こそがリアルであり、本作における今日子と星名の関係性の描き方は非常にうまい。腹をくくってリアル路線を追求すれば、視聴率は望めなくても良作としての評価が得られる可能性はある。

 当初は今日子に冷たい態度を取っていたデザイナーの八木(鈴木紗理奈)が最終的に彼女を認めたのは、大方の予想通りの展開だった。いけすかない物言いをする星名にチクリと反撃する場面では、胸がスッとした視聴者も多かったことだろう。胸クソ展開が多いドラマだけに、カタルシスを与えてくれる貴重な役割を担ってほしい。逆に、今まで今日子の味方だったはずの堀田(瀬戸朝香)が微妙な態度に転じたのが気になる。

 今回はこのほか、星名の上役として部長の池脇(杉本彩)が初めて登場したことも話題を集めた。最初は顔を映さず、最後に杉本だとわかるカメラワークには「何をそんなにもったいぶるのか」とツッコミたくなったが、それにも増してツッコミを入れたいのは杉本の芝居がかった台詞回し。どういうつもりのキャラ設定なのか逆に興味が湧いてくる。

 星名の悪事がエスカレートするタイミングで登場したことから考えると、池脇はどこかの時点でそれを暴く役回りになるのではないかとも予想されるが、正直言って少々心もとない。

 とはいえ、吉崎は星名の悪辣さに気づき始めており、今は星名の彼女ヅラをしている飯田(石橋杏奈)も、いずれ利用されていたことに気づきそうだ。このドラマのテーマは「星名の破滅」ではないと思うが、早くその場面が見たいと心待ちにしている自分がいる。
(文=吉川織部/ドラマウォッチャー)

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