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『きみが心に棲みついた』ポンコツ脚本&不必要な下着露出で吉岡里帆に恥をかかせるTBS

文=吉川織部/ドラマウォッチャー
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 吉岡里帆が初の主演を務める連続テレビドラマ『きみが心に棲みついた』(TBS系)の第6話が20日に放送され、平均視聴率は前回より0.1ポイント減の6.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことがわかった。

 バーベキューがきっかけで、吉崎幸次郎(桐谷健太)と付き合うことになった小川今日子(吉岡)。星名漣(向井理)にだけは知られないようにと気を引き締めるが、吉崎の後輩・為末れいか(田中真琴)を通してあっさりと知られてしまう。

 この為末、視聴者の間では非常に評判が悪い。単なる脇役かと思っていたら妙にしゃしゃり出てくる上に声が耳障りで、しかもかなりの棒読み。仕事ができる様子もなく、どこに魅力があるのかさっぱりわからないのに、自信たっぷりで今日子をディスるなど、役柄の感じ悪さと田中本人の技量のつたなさとが相まって、インターネット上で誹謗を集める対象になってしまっている。

 吉崎に片思いする存在として、いるだけならまだ許せるが、とうとう第6話では今日子が隠しておきたかった学生時代の映像を入手してしまった。今後さらにストーリーに絡んでくることは確実で、さらに悪い意味で注目されそうだ。

 一方、今日子と吉崎の交際を知った星名は特にそれに反応することもなく、むしろ今日子が携わるプロジェクトが公平に評価されるように取り計らう。業務に私情を持ち込み、今日子と組んでいた八木泉(鈴木紗理奈)を不当に扱っていた池脇部長(杉本彩)を追放したのだ。その夜、連れだってラーメン店を訪れた今日子と星名は、まるで長年の友人か恋人同士のように話に花を咲かせた。

 この辺りはツッコミどころ満載である。何よりもまず、杉本の演技が突き抜けてひどい。動きも発声もひとりだけ芝居がかっていて、悪役になろうとしてなり切れず、完全にお笑い要員と化している。普通にしゃべればいいだけなのに、なぜ無理にキャラをつくるんだろうと不思議に思っていたら、星名が強制的に退場させたのにも笑った。あれは即退場させて正解だ。というより、明らかにキャスティングのミスだろう。

 あれほど星名との決別を誓った今日子が、態度をコロリと変えるのも腑に落ちない。仕事上の取り計らいに感謝するのはわかるが、並んでラーメンを食べながらキャッキャと楽しげに振る舞う意味がわからない。

 星名から離れようとする今日子を応援していた視聴者も、結局自分から星名に舞い戻る姿を見て、さすがにあきれてしまったのではないか。前回と今回の脚本がうまくつながっていないともいえる。吉岡自身もヒロインの感情の流れがさっぱり理解できず、とにかくその場面だけを演じているように見えるのは気のせいだろうか。

 前回も話の流れとは関係なく、不必要に吉岡の下着姿を延々と流し、明らかに視聴率稼ぎの演出を行ったが、その効果は表れずに視聴率は右肩下がりの状態だ。

 さて、その頃吉崎は、「新作を読んで感想を言ってほしい」と突然訪ねてきた作家の成川映美(中村アン)を自宅に上げていた。吉崎の家で自撮りした成川の写真をインスタグラムで見てしまった今日子は動揺を隠せないが、その様子を見た星名はニヤリとした表情を浮かべる。

 今まではいい人路線を貫いていた吉崎だが、今回ばかりはあまりに警戒心がなさすぎて印象ガタ落ちである。原作に登場しないドラマオリジナルキャラとして、成川を登場させた必要性もよくわからない。

 中村アンは2016年のNHKドラマ『水族館ガール』でも桐谷健太の元カノ的な役を演じていたが、何かそういう決まりでもあるのだろうか。劇中で初めて登場した時の「美人感」だけが売りで、役を演じれば演じるほどボロが出てしまう、典型的な「出オチ女優」だと思うのだが。

 第6話は、星名が公私ともに利用してきた飯田彩香(石橋杏奈)をあっさりと捨てた場面で終了。自分が仕事で役に立たなかったから振られたと飯田は思い込んでいるが、本当の理由は、星名が抱えている母親へのトラウマを刺激してしまったからのようだ。

 今日子・星名・吉崎の3人を掘り下げるだけでも十分成り立つはずなのに、脇キャラにまでどんどん話を広げてしまった今回。広げた風呂敷をきちんとたためるのか、心配する声も少なくない。登場人物に変な人が多い割に振り切った感がなく、ネタドラマとしてもつまらないとの声もある。引き続きなりゆきを見守っていきたい。
(文=吉川織部/ドラマウォッチャー)

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