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『きみが心に棲みついた』吉岡里帆の初主演作が大コケ…元凶はセリフ棒読みのポンコツ女優

文=吉川織部/ドラマウォッチャー

 吉岡里帆が初の主演を務める連続テレビドラマ『きみが心に棲みついた』(TBS系)の第7話が27日に放送され、平均視聴率は前回より0.4ポイント減の6.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったことがわかった。初回の9.4%が自己最高で、第2話からは右肩下がりに数字を下げている。

 第6話は話を広げすぎたせいでまとまりに欠けていたが、残念ながら第7話も途中まではどこに向かっているのかわからない展開が続いた。漫画家のスズキ次郎(ムロツヨシ)と編集者の吉崎幸次郎(桐谷健太)が言い争ったり、星名漣(向井理)にふられた飯田彩香(石橋杏奈)がしつこく食い下がったり、星名に復讐しようとした同僚が結局大した出番もなく退場したりと、ぶつ切りになったようなエピソードが続いた。

 出しゃばるくせに棒読み演技がひどいと評判の為末れいか(田中真琴)も、さらに悪評を集める役回りで登場。「どうしても見てほしいものがあるんですけど」と吉崎に声を掛け、男子の前で裸を披露した今日子の学生時代の映像を見るように勧める。

 いくら吉崎に振り向いてもらいたいからといっても、人の過去をほじくり返しておとしめるような行為は人間としてダメだろう。吉崎のような正義感の強い男に対しては逆効果に決まっている。そんなこともわからない頭の悪さを棚に上げて、今日子に面と向かって「あなたみたいな女、わたし一番嫌いです」と宣言する図太さ。普通なら、ここまで頭も性格も悪いキャラクターは逆に“おいしい”役柄のはずだが、田中は完全に力不足。ただただ普通に嫌な女に成り下がってしまっている。

 飯田にしても為末にしても、今日子を一方的に恋のライバルとみなしてマウントを取ろうとする重要な役柄のはずだ。このドラマがいまひとつ盛り上がらないのは、演じる石橋や田中の演技力が役柄に追いついていないせいもあるのかもしれない。

 ただ、ドラマ公式サイトが「三角関係ラブストーリー」と称しているのとは裏腹に、このドラマの本筋は「今日子の精神的自立」であると予想される。この部分に関しては、第7話でしっかりと話が進んだ印象だ。

 八木泉(鈴木紗理奈)や堀田麻衣子(瀬戸朝香)がしっかりと今日子をフォローし、否定せずに彼女の話を聞いてアドバイスをくれる。「離れたいのに離れられない」という、一見不可解な心情も、今日子の台詞できちんと説明された。星名に着けてもらってから10年間毎日着け続けていたという首の「ネジネジ」を外したのが、星名ではなく吉崎だったという展開もベタだがわかりやすい。心の平静を保つために何かあれば首のネジネジを触っていた今日子。本当に依存していたのはネジネジではなく、それを着けてくれた当時の優しく自分を受け入れてくれた星名との思い出だったのだろう。

 すっかり星名の精神的支配から脱却したように見える今日子だが、これですべてが丸く収まっては話が終わってしまう。次回以降は、星名が抱える過去の闇がいよいよ明かされることになるようだ。ドラマであることを抜きにしていえば、星名にはきちんと病院に行ってカウンセリングを受けて立ち直ってほしいが、そんな展開はないだろう。

 たとえ同情されるべき過去があったとしても、星名がこれまでしてきた数々の非道な行いが消えるわけではない。このあたりを最終回までにどうまとめるのか、引き続き注目していきたい。
(文=吉川織部/ドラマウォッチャー)

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