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鮫肌文殊と山名宏和、と林賢一の「だから直接聞いてみた」 for ビジネス

正しく飲めてる? 医師もすすめる“葛根湯”本当の処方箋

文=山名宏和
post_850.jpgはちみつ入り、なんでいままで誰もやらなかったのかな。(『第一三共ヘルスケアHP、』より)

人気放送作家の鮫肌文殊氏と山名宏和氏が、知ってトクもしなければ、自慢もできない、だけど気になって眠れない、世にはびこる難問奇問を直撃解決!する連載「だから直接聞いてみた」。月刊誌「サイゾー」で連載されていた同企画(宝島社より単行本となって発売中!)が、ビジネスジャーナルにて復活!

 今週は山名宏和氏が、風邪の時期に必ずと言っていいほどお世話になる葛根湯の、複雑な処方の仕方について聞いた――。

[回答者]第一三共ヘルスケア株式会社お客様相談室 様

 今年も風邪の季節がやってきた。気温が下がった10月頭、やっぱり風邪をひいた。

 僕の場合、風邪かと思ったら、まず葛根湯だ。飲むのは必ず、液体の葛根湯である。

 市販の葛根湯を飲んで様子を見て、症状があまり改善しないようなら、すぐさま病院に行く。やはり医師の処方してもらった薬のほうが効くからだ。

 先日、この秋はじめて、近所の内科に行った。前日からの微熱が夜半になって上がったからだった。幸い、朝になったら熱は下がっていたが、まだ体の芯に熱が残っている。それをなんとかしたいと告げると、医師は薬を処方してくれた。

 葛根湯だった。

 処方薬でも葛根湯ってあるんだ。

 調剤薬局でもらった葛根湯は、ツムラのものだったけど、普段飲んでいる葛根湯より効くような気がした。

 それはさておき。

 薬局でよく買う葛根湯の銘柄は「カコナール」である。このカコナール、棚を見ると、1日3回用と1日2回用の二種類ある。3回用に比べると、2回用の方が瓶が大きい。僕はよく薬を飲み忘れるので、2回用を買うのだが、ここで気になることがある。

 1日2回用と3回用では中身は同じなのだろうか。それとも違うのだろうか。

 そこで「カコナール」を出している第一三共ヘルスケア株式会社お客様相談室に直接聞いてみた。

『カコナールって1日2回用と3回用では成分とか何か違うんですか?』

担当者 まったく同じなんですね。一日の葛根湯の量としては決まっているんですよ。で、それを3回用にするか2回用にするかの違いです。ですから、一日量とすれば葛根湯は同じであります。

 なるほど、そういうことか。

 しかし、1回に飲む葛根湯の量は異なる。それで効き目に違いはないのだろうか?

担当者 葛根湯の働き自体には、体温を上昇させるっていうのがひとつあるんですね。それによって免疫を高めるんですれどもね。効能・効果自体は同じなんですけれども、例えば1日10回飲むものを3回に割るより、2回に分けたほうが、それはいい結果が出たというデータはあります。実際のところは。はい。

——1日3回用を飲むより1日2回用を飲んだほうがいいってことですか。

担当者 以前カコナールのデータを調べたんですが、1回の服用を多くしたほうがそういったデータがいいというのは出ています。

 そうだったのか。僕が普段飲んでいる1日2回用のほうが、効き目があるのか。となると気になるのは、3回用の存在だ。

——2回用のほうがいいのに、どうして3回用も売ってるんですか?

担当者 うーん、難しいところですよね、この辺はね。えぇ、別に飲み忘れのためではありませんしね。2回タイプの方は飲み忘れを防ぐっていう意味もありますしね。

——それだったら3回用はいらない様な気がするんですけども?

担当者 そうですね、はい。

 さらに話を聞いてみると、もともとカコナールは1日3回用からスタートしたそうだ。営業面などの問題で、まだ1日3回用が売られているというのが実情なようだ。

 カコナールを使うなら1日2回用。みなさん、ぜひ覚えておいてください。
(文=山名宏和)

『カコナールかぜパップ 6枚』 もはや葛根湯とは別の世界。 amazon_associate_logo.jpg

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