「ゼクシィ」(リクルートホールディングス)のCM『プロポーズされたら、ゼクシィ』(「YouTube」より)
一部インターネット上などで「見ているだけで幸せになる」「笑顔からの涙がいい」と絶賛のコメントが寄せられ、話題を呼んでいるテレビCMがある。ブライダル総合誌、サイト「ゼクシィ」(リクルートホールディングス)の『プロポーズされたら、ゼクシィ』というCMである。
その演出はシンプルそのもので、若い女性の顔がアップで固定された画面の中に写され、そこへ男性の声で「僕と結婚してくれませんか?」のプロポーズ。ややあって女性が「ハイ」と答えるというシーンがワンカットで流れるのだが、女性の表情は「戸惑い」から「決断」、「感激」へと絶妙に変化していくことが読み取れる。
そんな透明感ある出演女性の表情について、お笑いタレント・岡村隆史をはじめとする数多くのタレントがテレビ・ラジオ番組で絶賛するなどして、彼女自身への人気も集まっているようだ。そこで今回、このCMの狙いや撮影秘話などについて、ゼクシィ編集長・神本絵里氏に話を聞いた。
–出演している女性が話題になっていますが、彼女はタレントさんなどでしょうか?
神本絵里氏(以下、神本) ゼクシィ7代目CMガールの広瀬すずさんです。2012年に集英社主催の『ミスセブンティーン2012』を受賞され、姉の広瀬アリスさんと共に女性向けファッション雑誌「セブンティーン」史上初の姉妹モデルとして注目を浴びています。現在は女優として活躍されており、6月に16歳になりました。広瀬すずさんを採用した理由は、プロポーズを受けた瞬間に花嫁さんが抱く、さまざまな感情を表現できる方だと感じたからです。
–ずっと顔のアップのワンカットですが、そのような演出にした狙いについて教えてください。
神本 「プロポーズ」という本気の想いを一身に受けた女性は、一体、どんな気持ちで、どんな表情で、「はい」と答えるのだろうか。笑うのか、泣くのか、そのどちらもなのか……。そんな「人生でいちばん幸せなYES」の瞬間を切り取り、あふれ出す“ときめき”を伝えたいという思いから誕生したCMです。表情だけにフォーカスしワンカットでお見せすることで、より色濃く、ときめきの気持ちを表現できると考えました。
●撮影現場でスタッフも号泣
–撮影秘話なども、よろしければお聞かせください。