ビジネスパーソン向け人気連載|ビジネスジャーナル/Business Journal

いよいよ新しい元号も決まり、あと数年もたてば「平成」という時代を懐かしく思ったりするのでしょう。「昭和」も同じように懐かしく思い出したものでした。平成の時代に生まれた子供たちの「好きな食べものランキング」で第1位に輝いたのはカレーライスでした。第2位は寿司、第3位はから揚げという順位です。
また、昭和生まれの大人たちの「好きな食べものランキング」の第1位は、やはりカレーライスです。カレーが“国民食”と呼ばれるのもむべなるかなという感じです。興味深いのは、第2位にから揚げがランキングしていることです。ちなみに第3位はハンバーグ。これを見ると、から揚げもカレーに準ずる国民食と言えるかもしれません。
筆者は、まったくと言っていいほどから揚げを食べませんが、絶対に食べないと決めているわけでもありません。最後にから揚げを食べたのは、今から2年半ほど前です。博多で6人ほどの友人たちと居酒屋で飲んだ時に友人がオーダーしたので、ひとつだけ頂きました。“そこそこ”品のある店ではありましたが、初めて行ったので、どの程度の素材を使っているのか見当がつかなかったため、まずはひとつだけ食べてみたのです。から揚げには、別添でちょっと辛味のあるソースが添えられていましたが、これは明らかに業務用のものでしたので、手をつけませんでした。一緒にいた友人たちにも、「このソースは食べなくていいから」と言い、端に寄せました。
そして、それを揚げると肉の異臭は消え、それなりの味のから揚げができあがり、盛り付けされてお客のテーブルに運ばれます。お客は、パックの封を切った時の異臭など知る由もないので、おいしそうに食べるのです。この揚げ油にも、さまざまな問題が潜んでいますが、そのことに関しては本連載前回記事で述べているので、参考にしてください。
国民食と言ってもいいほどの人気メニューであるから揚げですが、信頼のおける店以外では食べないほうがいいかもしれません。実際に筆者は、めったにから揚げを食べません。よく考えてみると、筆者がよく行く店には、そもそもから揚げというメニューがありません。
揚げ油にも注意が必要
ここまで読んで、「そうか、よくわかった。もう外食や、ましてやスーパー、コンビニのから揚げは食べない。今後は、から揚げは自分の家でつくって食べることにする。そうすれば、国産の品質の良い鶏肉を選べ、味付けも自分でできるから安心だ」とお考えの読者諸姉諸兄、少々お待ちください。
その考え自体は大変結構ですが、揚げ油もちゃんと選んでください。鶏肉だけではなく、揚げ油にも最大限、気を遣ったほうがいいと思います。最近では、「から揚げ専用油」が製造・販売されていますが、これには重大な問題があると筆者は考えています。