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山口組分裂騒動の最中「今年最大の移籍」と注目される権太会……同組織を率いる平野権太会長とは?(前編)

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権太会の幹部たちが会したしたときの様子

 既報の通り【参考記事「関西最強・権太会、神戸山口組離脱か」】、山口組分裂騒動のなかで、その去就に注目が集まる権太会。その権太会を率いる平野権太会長の渡世入りは、兵庫県伊丹市に本拠地を置いていた松野組となる。

 今ではどの組織でも若頭の次の組織の要として、本部長という役職を設けられているのだが、初めて山口組に本部長が新設されたのは、三代目山口組時代ということになる。そして、新設された本部長に初めて就任したのが初代大平組・大平一雄組長で、松野組は大平組の傘下組織から、山口組の直系組織(直参)へと昇格しているのだ。その際、同じく大平組から直参へと昇格を果たしたのが、兵庫県尼崎市に本拠地を置く初代古川組で、さらに数年後には、初代大平組から、長野県に本部を構えていた近松組が直参へと昇格を果たしている。

 その松野組内にあって、武闘派として異彩を放つ組織があった。それが大阪市大正区にあった尾上組で、同組で最高幹部を務めていたのが平野会長であった。前述の通り、松野組の直参へと昇格を果たすと平野会長は、松野組で最高幹部職を歴任。だが平野会長の服役中に、松野組は二代目体制へ。その後、本家である六代目山口組から二代目松野組組長が除籍。残った組員らは、松野組の出身母体である二代目大平組に戻ることになった。そのなかには、当時まだ名もなき筆者も含まれていた。

 平野会長は上部団体である二代目大平組の最高幹部も歴任していくことになるのだが、その当時の秘話は事欠かない。松野組時代には同組織で若頭を務めていた某組長のあまりの横暴さに腹を立て追いかけ回したこともあれば、大平組への加入後には、同組の定例会に拳銃を持参して大ゲンカしたこともあった。群雄割拠といわれる西成の博打場でも、「ゴン太じゃー!」で押し通してきたのである。普通の不良ではまかり通らないことを、平野会長は平然とやり遂げてきたのだ。

 そんな平野会長の姿を、当時の筆者は間近で見ていた。豪快であった。そして抜群の人気があった。

 しかし、そんな豪快さが災いしてしまい、平野会長は再び刑務所へと収監されることになってしまうのだ。その受刑生活中に、二代目大平組は、親分の中村天地朗組長の引退に伴い、組織名称を一旦、封印させることになる。そして平野会長は、出所後に二代目古川組へと移籍。最高幹部の一端を担うのであった。この時、組織名を「平野組」から現在の「権太会」へと変更させたのである。

神戸離脱は若い衆の将来を見据えてのものか

 そして今回、神戸山口組三代目古川組から離脱が決定した。そして、古川組からは破門状が出ることになったのだ。だが、関係者らの話を総合すると、それは平野会長の意向によるものであったという。

「権太会長は、超がつくほどのイケイケだが、その半面、とにかく義理堅い親分としても知られている。そしてヤクザとしての筋については、ものすごくキチッと考えている親分だ。今回の離脱も、若い衆の将来を見据えてのものではないかといわれている。それでも、神戸(山口組)には世話になった義理があるとして、平野会長のほうから古川組、ひいては神戸を離脱するにあたって、破門を申し出たのではないかと言われている」(某組織幹部)

 この話にもあるように、平野会長は義理堅い。それはこれまでの平野会長の姿勢にも現れていた。例えば、平野会長は、今でも人知れず、引退した二代目大平組組長、中村天地朗親分のことを現役時代と変わらぬまま大事にされている。そして筆者自身に対しても、「同じ一門として、本を出し、世に出たので応援してやらなければならない」と影で応援してくれていたのだ。

 同じ大平一門で、筆者が書き手の世界に飛び込んだことを一番に喜んでくれていたのが、引退された中村の親分と平野会長であった。

 神戸山口組に義理を感じながらも、大所帯となった権太会の将来を考えた際、ヤクザとしての筋を平野会長は優先し、離脱を決断したのかもしれない。離脱後の権太会が、仮に六代目山口組系列に加わることになれば、今年最大の大型移籍となるのではないだろうか。

 次回はその可能性について検証していきたい。
(文=沖田臥竜/作家・元山口組二次団体幹部)

●沖田臥竜(おきた・がりょう)
元山口組二次団体最高幹部。2014年、所属していた組織の組長の引退に合わせて、ヤクザ社会から足を洗う。以来、物書きとして活動を始め、『山口組分裂「六神抗」』365日の全内幕』(宝島社)などに寄稿。著書に『生野が生んだスーパースター 文政』『2年目の再分裂 「任侠団体山口組」の野望』(共にサイゾー)など。最新刊は、元山口組顧問弁護士・山之内幸夫氏との共著『山口組の「光と影」』。

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