
“スタバ”という呼び方でも親しまれている「スターバックス コーヒー」は、国内第1号店となる「銀座松屋通り店」を1996年に構えて以降、着実にファンを増やしてきたコーヒーチェーンだ。
2018年度の決算公告における売上高は1827億円。業界第2位の「ドトールコーヒーショップ」(19年3月期)が725億円であることから、業界内でも頭ひとつ抜けた存在と言えるだろう。また、国内店舗数においても、スタバの20年3月末時点の店舗数は1553店、ドトールの20年6月末時点の店舗数は1091店と、かなりの差をつけている。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、約1100店の営業を休止させていたスタバだが、現在は万全の感染防止対策を取った上で、一部地域を除いて店舗の営業を再開している。
営業の再開自体は喜ばしいことだが……スタバの数あるメニューのなかには、味や量、価格などの面から、あまりおすすめできないメニューが潜んでいるのも事実だ。そこで今回、リサーチと試食を行い、「この夏、買ってはいけないスタバの商品4選」をチョイスした。さっそくご紹介しよう(価格は税別、ドリンクメニューはトールサイズ)。
バニラ クリーム フラペチーノ/490円
まずは、19年7月掲載の「スタバ、これまで言いにくかった『味への不評』広まる…『高価格』への納得感揺らぐ」でもご紹介した「バニラ クリーム フラペチーノ」の買ってはいけない理由からご説明しよう。
清涼感のある真っ白な見た目が特徴となっている、このドリンク。ひんやり感を楽しめるフラペチーノのメニューであり、夏にもってこいとも思えるのだが……問題となるのは、その味。ミルクとバニラシロップを混ぜ合わせ、さらにホイップクリームをのせたという代物なので、暑い季節には不向きなまったりとした味わいとなっているのだ。
もちろん、甘党の方にはたまらない一品だろうし、シンプルな分さまざまにカスタマイズしやすいという側面もある。バニラシロップを抜けばミルク本来の風味をそのまま味わうことができるなど、アレンジしがいがある商品なのは間違いないところだが……そこまで手間をかけるぐらいならば、別のドリンクを注文したほうが良いと感じる人も多いのではないだろうか。
シナモンロール/270円
「バニラ クリーム フラペチーノ」と同様、19年7月掲載の記事で“買ってはいけない”メニューとしてご紹介した「シナモンロール」。前回は、味のクオリティに不満を持つ人が少なくないことや、商品に触れた手がべたついてしまうことなどを理由として挙げた。
そんなシナモンロールが今年3月にリニューアルされた。インターネット上には、たっぷりかけられたクリームチーズ入りのフォンダンの風味や、生地のしっとり感が増していて、「以前よりおいしくなった」という感想を述べる人も少なくない。
しかし、今回の変更に「がっかりした」という声も上がっている。その理由が、一回り小さくなってしまった商品のサイズだ。小ぶりになった分、販売価格が下げられてはいるものの、食べ始めるとすぐになくなってしまって、満足感が得られなかったという人も多かったようだ。