“スタバ”の愛称で知られる、コーヒーチェーン大手のスターバックス コーヒー。もはや、あのロゴマークが描かれたカップを持っているだけでオシャレに見えるようなブランドイメージを浸透させ、しっかりと顧客をつかんでいる。
帝国データバンクが調査した2017年の売上高で、同チェーンを展開するスターバックス コーヒー ジャパンは業界トップとなる1709億円を記録。19年3月末の店舗数は1434を数えるまでに成長した。しかし、商品のクオリティに疑問を感じている人も少なくないようだ。
なぜなら、同チェーンは総じて高めの値段設定なので、ほかのチェーン店と比べれば、コストパフォーマンス面で劣っているという見方もできてしまうからだ。また、個性的なメニューが多いために、人によって好みが大きく分かれることもあるだろう。
そこで、今回は「この夏、買ってはいけないスタバの商品5選」を独自にチョイス。あなたの嗜好に合ったメニューを選べるように、この記事を活用してほしい(価格は税別、ドリンクメニューはトールサイズ)。
バニラ クリーム フラペチーノ/490円
「バニラ クリーム フラペチーノ」は、ミルクとバニラシロップをミックスしたものに氷を混ぜ合わせたドリンク。おまけにホイップクリームもトッピングされており、上から下まで白一色の見た目はとてもさわやかだ。
ここまでは夏にぴったりの商品といえるのだが、肝心の味については問題視せざるを得ない。というのも、コーヒーなどの苦みが含まれていない甘さ一辺倒の味つけなので、飲み進むにつれて、その甘さを過剰に感じてしまう人も多いことだろう。
また、プレーンでクセのない風味なので、バニラシロップを減量してもらったりチョコレートソースを加えたりと、カスタマイズしたほうが楽しめそうだ。時間がなく、こだわらずにさっさと注文を終えたいビジネスパーソンにとっては、不向きな商品といえるかもしれない。
ゆず シトラス & ティー/460円
ピンクグレープフルーツなどのさまざまなシトラスが爽快な風味を醸し出している「ゆず シトラス & ティー」は、さっぱりとしながらも酸味が強すぎない、夏に最適な一品ではあるのだが……。
気になるのが、柑橘類に特有の香り。トイレなどに置かれている芳香剤に使用されている香りと似ていることもあり、それを「思い出してしまった」という声がネット上には散見された。
また、混ぜ込まれているゆず果皮のざらざらとした食感を苦手だと感じる人もいるのではないだろうか。人を選ぶドリンクであることは間違いなさそうなので、注文する際には覚悟が必要なメニューだ。
ドリップ コーヒー/330円
コーヒーを売りとするスタバだが、ネット上では意外なことに看板商品であるはずの「ドリップ コーヒー」が不評気味。
というのも、この商品に使用されているアラビカ種コーヒー豆は世界中から厳選されているこだわりの品らしいのだが、その香りをきつく感じてしまう人が多いようなのだ。また、非常に濃くて苦みの強い味わいについても、すんなりと受け入れられにくいのではないだろうか。
ミルクを追加するなどマイルドにアレンジするという手もあるが、それならスタバの幅広いメニューのなかから、より自分の嗜好に合っていそうなドリンクを注文したほうが手っ取り早い。コーヒー好きを自認している人以外にはおすすめしにくい商品といえるだろう。
ニューヨークチーズケーキ/420円
公式サイトで「本場ニューヨークの味わいを再現した」と説明されている「ニューヨークチーズケーキ」は、さっぱりと軽い口当たりで万人ウケしそうな印象のある商品。
2種類のクリームチーズが使われているため適度なコクも感じられる、それなりにおいしいメニューではあるのだが……。420円という決して安くはない価格を考えれば、そのクオリティに満足できるかどうかは怪しいところだろう。
チーズケーキを食べたい気分のときは、もう少し奮発してケーキ屋で本格的なものを買うか、コンビニエンスストアなどでもっと安価なものを買うほうが、味と価格の折り合いをつけやすいのではないだろうか。
シナモンロール/320円
スタバの「シナモンロール」は、バターなどの入った生地にシナモンフィリングを巻き込み、一つひとつ手作りされているというこだわりの一品。しかし、手間をかけた分だけ味がよくなっているかといえば疑問で、ネット上では「パン屋などで売られているもののほうがおいしい」という意見も。
さらに気になるのが、触った手がベタベタになってしまったというレビュー。砂糖が溶けやすい夏は余計に手がべたついてしまう危険性もありそうだ。手を拭いたり洗ったりできないときは、頼まないほうが無難だろう。
――スタバのメニューは全体的に見ればハイクオリティなのだが、なかには夏に食べるのには向かなかったり、そもそもの出来が残念だったりする商品も存在している。高いお金を払ってハズレを引いてしまうようではもったいない。店頭で注文する前には、ぜひこの記事を思い出し、後悔のないメニュー選びをしていただきたい。