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安倍首相、49日ぶり記者会見、「多忙」理由に15分で打ち切り→午後6時前に帰宅

文=編集部
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安倍晋三首相(写真:日刊現代/アフロ)

 6月18日以来マスコミの前でほとんど口を開かなかった安倍晋三首相が6日、49日ぶりに記者会見を開いた。広島市での平和記念式典出席に伴う毎年恒例の会見だった。質問は事前通告のあった4問のみで追加質問は認められず、計15分で打ち切られた。追加質問をしようとした朝日新聞は、自社の記者が首相官邸報道室の職員から右腕をつかまれたとして、官邸報道室に抗議するなど取材現場は大混乱だったようだ。

 この模様について、産経新聞インターネット版は6日、記事『朝日新聞、首相会見の質問制止抗議「職員が腕つかんだ」 官邸は否定』を配信した。同記事によると「(官邸)報道室は同日、文書で『腕をつかむことはしていない』と朝日新聞社に回答。『広島空港への移動時刻が迫っていた中での出来事であり、速やかな移動を促すべく職員が注意喚起を行った』とした」とのことだ。

 同記事では、さらに当日の会見の模様を「報道室は事前の説明で地元記者2問、首相同行記者2問の計4問のみを受け付けるとしており、朝日新聞社は質問機会を増やすよう幹事社を通じて申し入れていた。朝日記者は首相が50日近く記者会見を開いていなかった理由を聞いた。首相が『今回も新型コロナウイルス感染症について、わりと時間をとってお話しさせていただいた』などと答えると、朝日記者は『十分な時間だとお考えでしょうか』と質問を重ねた」と伝えた。

なぜ会見時間を15分に設定していたのか

 米中関係の悪化や新型コロナウイルス感染症対策など、懸案が山積みなので多忙なのはわかる。だが、そもそもなぜ久しぶりに開いた記者会見の時間を15分しか取らなかったのだろう。霞ヶ関の官僚たちも毎日深夜まで仕事を続けている。首相もその日は深夜まで仕事が立て込んでいたのだろうか。全国紙の記者は話す。

「首相に帯同した記者によると、官邸スタッフから『とにかく今日は時間が押している。首相はご多忙だ』とずっと言われてせっつかれ、ものすごくせわしない広島行だったようです。その結果、記者会見でのあの騒ぎが起こりました。なんであそこまでタイトなスケジュールにしたのだろうという疑問がありますが……」

 ちなみに6日の安倍首相のスケジュールはどうだったのか。時事通信が7日配信した「首相動静」から、記者会見当日の動きを見てみよう。

「午前9時31分から同10時13分まで、リーガロイヤルホテル広島ホテル内の宴会場『ロイヤルホール』で『被爆者代表から要望を聞く会』に出席し、懇談。加藤勝信厚生労働相同席。

午前10時23分から同39分まで、同宴会場で記者会見。

同44分、同ホテル発。

午前11時29分、広島空港着。

午前11時57分、日本航空256便で同空港発。

午後1時11分、羽田空港着。

午後1時25分、同空港発。

午後1時50分、官邸着。

同3時35分から同52分まで、和泉洋人首相補佐官、葛西敬之宇宙政策委員会委員長、松尾剛彦内閣府宇宙開発戦略推進事務局長。

同4時から同5分まで、防衛省の島田和久、高橋憲一新旧事務次官、槌道明宏、西田安範新旧防衛審議官。

同6分から同36分まで、西村康稔経済再生担当相、今井尚哉首相補佐官、樽見英樹新型コロナウイルス感染症対策推進室長、新原浩朗経済産業省経済産業政策局長。

同37分から同40分まで、西村経済再生担当相、新原経産省経済産業政策局長。

同41分、北村滋国家安全保障局長、外務省の秋葉剛男事務次官、滝崎成樹アジア大洋州局長が入った。

同50分、滝崎氏が出た。

同5時1分、秋葉氏が出た。

同2分、北村氏が出た。

同10分、加藤厚労相、菅義偉、西村明宏、岡田直樹、杉田和博正副官房長官、北村国家安全保障局長、藤井健志官房副長官補、和泉、長谷川栄一、今井各首相補佐官、樽見新型コロナウイルス感染症対策推進室長、秋葉外務事務次官、鈴木康裕厚労省医務技監が入った。

同13分、西村経済再生担当相が加わった。

同27分、全員出た。

午後5時53分、官邸発。

午後6時20分、東京・富ケ谷の私邸着。

午後10時現在、私邸。来客なし」

官邸帰着後は政府の“いつもの面々”と面会

 確かに首相官邸に戻ってからは分刻みの打ち合わせが続いている。だが、スケジュールの変更が極めて難しい米国高官の訪問などがあったわけでもなく、普段から顔を合わせている首相補佐官や秘書官、各大臣など政府関係者との面会が主だ。それぞれの打ち合わせ時間が多少短くなっても問題はないように見える。しかも、午後6時前にはしっかり官邸を後にしているのだ。

 「長時間労働をしろ」ということではなく、当日は対外的にも注目を集める広島平和記念式典で、事前に仕事が立て込むのは予想できたはずだ。スケジュールの立案段階から政府関係者との面会時間を短縮したり、帰宅時間を1時間ほど延長したりして、記者会見を30分程度に設定することはできなかったのか。

 経済産業省関係者は次のように話す。

「総理はワークライフバランスや新型コロナウイルス感染症対策での時短勤務、テレワークを率先して行われているとのことで……。とにかく総理や官邸が絡むような案件は6時前までに官邸にあげなければいけない暗黙の了解があります。霞ヶ関の各省でもテレワークが進み、庁舎にいる職員の数は以前より減っていますが、家でも深夜まで作業しています」

 前出と別の全国紙記者は話す。

「首相は帰宅した後も各方面に電話などでいろいろ指示を出しているようです。ただ、表に出てくるような仕事はとにかく時短する傾向ですね。今回の広島訪問のスケジュールからもわかる通り、官邸としては最初から記者会見を軽視していたか、そもそも会見をやる気がなかったのどちらかでしょう」

 新型コロナウイルス感染症の拡大や米中対立など国民の不安は高まり続けている。公の場で国のトップがしっかり説明責任を果たす必要も高まっている。記者会見は政府関係者との調整以上に、総理大臣に課せられた重要な仕事ではないのだろうか。

(文=編集部)

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