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ニトリのファミレス業態「みんなのグリル」が驚愕の高コスパ!850円でこの満足感

文=清談社
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「ニトリダイニング みんなのグリル」環七梅島店
「ニトリダイニング みんなのグリル」環七梅島店

 家具メーカーのニトリホールディングスが、ファミリーレストラン業態の「ニトリダイニング みんなのグリル」を拡大させている。ニトリといえば「お、ねだん以上。」のキャッチコピーが有名だが、外食の分野でもコスパ抜群なのか。

 家具業界のトップ企業であるニトリがファミレス事業に進出したのは、2021年春。同年3月18日に東京・梅島、4月27日には神奈川・相模原に店舗をオープンさせ、現在は6店舗まで増えている。ちなみに、ニトリは19年には「N+(エヌプラス)」という女性向けファッションブランドを、21年6月にはホームセンター業態の「ニトリホームズ」を展開している。

 新業態を生み出し続けるニトリが満を持してオープンさせた飲食店は、いかほどなのか。実際に、第1号の環七梅島店に足を運んだ。

ニトリの買い物ついでの食事には最適?

 同店は、通常の家具販売を行うニトリ梅島ショッピングセンターの敷地内に併設されている。ニトリ梅島は環七沿いにあり、約450台収容の駐車場を抱える大型店舗だ。

 車で来る客を対象としているためか、最寄りの東武伊勢崎線・梅島駅からは徒歩15分ほどと若干遠く、電車で行くとなると少し不便かもしれない。店舗に入ると、検温をした上でカウンター席に通された。カウンター各席には、塩、コショウ、マスタード、わさび、和風おろしステーキソース、オニオンステーキソースの調味料が置かれている。また、コロナ対策のためか、2人分のカウンター席でも1人しか座れないようになっており、広々と使うことができた。ほかにもテーブル席が7つほどあるため、店内は狭さを感じにくい。ニトリのファミレス業態「みんなのグリル」が驚愕の高コスパ!850円でこの満足感の画像1 ニトリのファミレス業態「みんなのグリル」が驚愕の高コスパ!850円でこの満足感の画像2

 筆者は平日の14時頃に着いたのだが、席は4割ほどが埋まっていた。テーブル席に座る客層は親子や年齢が高めの夫婦が多く、隣のニトリへの買い物ついでに寄ったものと思われる。カウンター席にはスーツ姿の男性もちらほらいたので、近隣の企業、もしくは徒歩5分ほどの場所にある足立区役所の職員かもしれない。昼時には、ひとり客がより増えると思われる。

 席に呼び出しボタンはなかったので自分で店員を呼び、目玉商品であるチキンステーキ(税込500円、以下同)と、おかわり自由のサラダ&スープ&ライスバー(350円)を注文した。ちなみに、サラダ&スープ&ライスバーはお代わり不可という条件だと280円でも頼める(ランチタイム限定)。

 メニューは、ほかにリブステーキ(990円)、ハンバーグステーキ(700円)などのグリル系と、チキングラタン(500円)、デザートとしてパイ生地にアイスが乗ったラズベリーソースダッチベイビー(200円)が記載されている。普通のファミレスに比べると、どれも値段は低めという印象だ。

 とはいえ、ファミレス業態としては圧倒的にメニューが少ない。主食はグリル系に限られ、デザートも1種類だけなので、ほかのファミレスのようにドリンクバーとデザートで時間を潰すという使い方はできなさそうだ。

 ドリンクはソフトドリンク、コーヒー各種(ドリンクバーはない)、ビールやハイボール、ワインもあった。

 注文が終わると、店員が「油がはねるので」と椅子に置いた荷物に布をかけてくれた。また、サラダバーなどに関して、店員から「取り分けるときにはマスク必須、エンボス手袋の着用をお願いします」と注意があった。実際にスペースに行ってみると使い捨ての手袋があり、トングもキャベツ、人参、玉ねぎ、コーンごとに分けられていた。コロナ対策は徹底しているようだ。

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やわらかチキンステーキは高コスパ

 サラダ、スープ、ご飯を席に持ち帰ると、ほどなくチキンステーキがサーブされた。注文から5分ほどしか経っておらず、ファストフード並みのスピード感だ。ジュウジュウと音を立てているチキンにナイフを入れると、肉汁がほどよくあふれ出す。タレが乗っているので、そのまま食べてみると、かなりジューシーな味わいでしかもアツアツ。若干、皮のパリパリ感が少ないことと、鉄板の冷えが早いことが気になったが、これで500円なら十分及第点だろう。

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 チキン自体にはそこまで味付けがされていないので、途中からステーキソースやわさびなどで“味変”したが、どれもなかなかのマッチ具合だった。肉には変な筋や硬いところもなく、ミネストローネ風のあっさりとしたスープとも相性が良い。また、チキンは240gあるのでかなり満足感があり、よほどの大食漢でない人ならランチタイム限定のセットでもお腹を満たせるだろう。

 店員はフロアに3人ほどいたため、ベストタイミングでお冷を注いでくれたり、ほかの客への提供も滞りなく行われていたりと、オペレーションも特に問題はないようだ。ただし、厨房の音(換気扇や調理音)がやや店内に響いているのが気になった。一応、BGMが流れているのだが、それもほとんど聞こえなかったくらいだ。

 しかし、料理に関しては決して安かろう悪かろうではない。サラダも野菜の種類こそ少ないが、おかわり自由なのでお得度は十分。合計850円でこの満足感であれば、コスパは高いと言える。ファミリー層がゆっくり過ごせるかといえば、メニューなどの面で疑問だが、ひとり客が食事を取るぶんにはアリだ。

 筆者の来店後も客足は途絶えなかったので、現状でもそれなりに繁盛しているようだ。ゆくゆくはIKEAのような食と家具の融合も考えているはずだが、現在の価格と味であれば十分通用すると思う。「みんなのグリル」の近くに寄った際には、ぜひ「お、ねだん以上。」の味を試してみてほしい。

(文=清談社)

清談社

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せいだんしゃ/紙媒体、WEBメディアの企画、編集、原稿執筆などを手がける編集プロダクション。特徴はオフィスに猫が4匹いること。
株式会社清談社

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