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財務省は28日、2023年末の日本の対外資産・負債残高を公表した。政府や企業、個人が海外で保有する資産から、海外投資家らの対日投資を示す負債を差し引いた対外純資産の残高は前年末比12.2%増の471兆3061億円となった。円安により外貨建て資産の円換算額が膨らみ、5年連続で過去最高を更新した。
23年末の対ドルの為替レートは1ドル=141.4円で、前年末に比べ約9円円安が進んだ。円安で負債が約16兆円増える一方、資産は約75兆円増加した。世界的な株価上昇も証券の時価評価額増加に寄与した。
対外資産残高は11.1%増の1488兆3425億円と過去最高で、15年連続で増加した。このうち、直接投資残高は11.3%増の307兆6920億円。米国の卸売・小売業向けのほか、オーストラリアのエネルギー資源関連の投資が伸びた。証券投資残高は16.2%増の617兆3380億円。
対外負債残高は10.6%増の1017兆364億円で、同じく過去最高だった。
主要国の対外純資産残高では、日本が33年連続で最大の純資産国。一方、世界最大の純債務国は米国で、純債務は2805兆2713億円に上った。(了)
(記事提供元=時事通信社)
(2024/05/28-08:42)
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