19日に反社会的勢力への闇営業問題で吉本興業からマネジメント契約を解消された宮迫博之(雨上がり決死隊)と、同問題で吉本から謹慎処分を受けている田村亮(ロンドンブーツ1号2号)は20日、会見を行った。
会見のなかで宮迫は、5月に吉本が宮迫らが反社勢力からギャラを受け取っていたことを発表した直後、騒動が大きくなるなかで、宮迫は複数回にわたり吉本に対して自ら会見を行いたい旨を伝えたが、「会社としては静観です」と拒絶されたという。
そして5月24日に宮迫らは急遽事務所に呼び出され、「全員謹慎です」と伝えられ、宮迫は「僕自身が謹慎するのは当然」だと思い、再び「会見をやらせてください」とお願いしたが、「ダメだ。会社としてはやらない」と言われたと明かした。
さらに宮迫は会見内で、吉本の岡本昭彦社長の言動にも言及。
たとえば、騒動への対応について宮迫、田村、2人と同じ会合で闇営業を行っていたHG(レイザーラモン)、福島善成(ガリットチュウ)と、岡本社長、吉本社員、吉本側の弁護士とで話し合いを行っていた際、社員と弁護士を一旦退室させた岡本社長から、
「お前ら、テープ回してないやろな?」
「亮、えーよ、お前、辞めて一人で会見したって。やってもええけど、全員連帯責任でクビにするからな」
「それでえーか? 俺にはお前ら全員クビにする権利があるからな」
と言われたと明かした。
その後、謹慎期間に入った後も宮迫は岡本社長に対し、「引退会見でもよいので会見させてください」とお願いしたが、岡本社長から「引退はさせない、させるわけにはいかない」「(会見の)期間はこちらで決定する」と言われたため、「会社のためにも、すぐにやるべきです」と反論したが、「それはできない。期限はこっちの権限だ」の一点張りだったという。
会見の様子を観た週刊誌記者は語る。
「不祥事を起こしたタレント本人が、引退覚悟で“謝罪会見をして経緯をすべて説明したい”と言っているにもかかわらず、事務所側がそれを頑なに拒み“静観”を決め込むというのは、タレントの口を封じて真相を隠蔽しようと圧力をかけるのと同じです。起こしてしまったことは仕方ないとしても、本人がきちんと世間に釈明したいという意向を、たとえ所属事務所であっても握りつぶす権利はありません。さらに岡本社長の一連の言動は明らかに不適切であり、今後は吉本経営陣の責任問題に発展する可能性もあります」
ちなみにこうした会社の対応に不信感を持った宮迫と田村は、自分たちで弁護士を立て、双方の弁護士を通じて協議を続けていたが、今月18日になって吉本側から書面で、2人の引退会見を行うか契約解除か、そのどちらかを選択するよう要求されたという。
そこで宮迫は吉本の事務所を訪れて、岡本社長と話がしたいと伝えたが、岡本社長は姿を現さずに吉本側の弁護士が応対し、「会見をやるなら明日(19日)12時から」「今から2時間後から(会見での質疑応答の想定)Q&Aをやるので、引退会見をするなら2時間後に(事務所に)戻ってきてください」と言われたという。
これを受け宮迫は、生放送での会見という願いも受け入れられず、さらに会社主導で会見が行われることに疑問を抱き、「そうなるくらいなら会社を辞めて自分らで(会見を開く)という判断になり、今日に至った」と説明した。
宮迫らの告発を受け、吉本側がどのような反論をするのかが注目される。
(文=編集部)