従来型携帯電話、いわゆるガラケー時代、外出先でノートパソコンをインターネットにつなぐ際によく使われたのが、ポケットWi-Fiです。月4000~5000円程度の費用を払ってポケットWi-Fiを使っていた人は少なくないのではないでしょうか。
最近のスマートフォン(スマホ)には、ほとんどすべての機種に「テザリング」という機能があります。テザリングとは、一言でいえば「スマホがポケットWi-Fiの代わりになる」というものです。ノートパソコンやiPadなどのタブレットも、テザリングでネットにつなぐことが可能になります。
Wi-Fi接続はもう古い?
「テザリングはもちろん使っているよ」という人も、ほとんどの人はWi-Fiでつないでいると思います。しかし、Wi-Fiよりも優れていて、ぜひお勧めしたいのがBluetoothによるテザリングです。
Wi-Fiによるテザリングと、Bluetoothによるテザリング、どのような違いがあるのでしょうか。
まず、気になるのは通信速度だと思いますが、体感的にほとんど変わりません。次に、通信距離についてはWi-Fiのほうがやや優れます。ただ、スマホは普通肌身離しませんから、実質的に差はないでしょう。
そして、大きな違いは消費電力です。Wi-Fiは比較的消費電力が大きな通信方法なのに対し、Bluetoothは元々の設計思想からして非常に省電力です。スマホ側、そこに接続する子機側、双方のバッテリーの保ちを伸ばしてくれます。Bluetoothに対応しているなら、テザリングをする際にWi-Fiを選ぶ理由はほとんどないでしょう。
Bluetoothによるテザリングをするための操作方法は難しくありません。iPhoneなら
「設定」>「インターネット共有」>「ON」
Wi-Fiと同じですね。
ノートパソコンならケーブル接続を推奨
スマホとノートパソコンの組み合わせでテザリングをするなら、ケーブルで接続するのがベストです。充電ケーブルを持ち歩いている人は多いと思うので、それを使ってノートパソコンに接続するのです。
ケーブルによる有線接続は、Wi-FiやBluetoothといった無線接続よりも安定しています。しかも、接続中はスマホの充電が行われるので一石二鳥です。ただし、ノートパソコンをバッテリーで使用している場合、ノートパソコンの側のバッテリーの消費量が増えてしまいます。最近のノートパソコンはバッテリーの保ちが非常によいですが、残りが少ない場合や、ACアダプタを使用していない場合は、BluetoothやWi-Fiと使い分けてください。