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11月1日、グループのサイトを統合したオムニチャネル通販サービス「オムニセブン」をスタートさせる。統合される8サイトは、セブン-イレブン・ジャパン、イトーヨーカ堂、そごう・西武、ロフト、赤ちゃん本舗、セブンネットショッピング、セブン&アイ・フードシステムズ、セブンカルチャーネットワークだ。オムニセブンでは、8サイトの顧客IDを統合。それぞれのサイトに登録していた顧客は、オムニセブンから8つのサイトで販売する180万点の商品を購入できるようになる。
だが、オムニチャネル戦略は出足からつまずいた。14年に買収したカタログ通販のニッセンHDが赤字の泥沼から抜け出せないでいるのだ。15年8月期の通販事業の営業収益は、会員数の減少に歯止めがかからず前期比12%減の799億円、営業利益は47億円の赤字。16年2月期も69億円の赤字の見込みだ。
早期に黒字化を図るため、ニッセンブランドの大型家具事業から撤退して、三重県の配送センターの売却、120名の希望退職を募集した。ネット通販やギフト店シャディを展開しているニッセンは、オムニチャネル戦略の有力なカードだったはずだが、ニッセンをオムニセブンに加えなかった。業界では、セブン&アイHDが早くも「ニッセン切り」を始めたと指摘する見方も広まっている。
(文=編集部)
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