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最高益達成トヨタへ憤慨の声噴出…下請けは買い叩かれ業績悪化、“反旗翻す”機運

文=河村靖史/ジャーナリスト

 トヨタは今期(20年3月期)、材料市況の上昇分を除いて2500億円の原価低減を目標としている。原価低減活動に協力している取引先が身を削って、トヨタの高い利益率を支えているのは間違いないが、トヨタの購買力が強過ぎて「(納入価格など)交渉にならない」ことに取引先の不満が募る。

 あるサプライヤーの首脳は「東京モーターショー2019」のトヨタブースに足を運んで憤慨したという。トヨタブースでは今回、ゲームなどの体験で獲得したポイントを、「トヨタコンビニ」で景品と交換できるイベントを実施した。問題はトヨタコンビニの景品だ。トヨタマーク入りの色鉛筆などはいいとして、豊田章男トヨタ社長のメガネと鼻を模った「アキオ鼻メガネ」を配布していた。「有名人でもあるまいし、勘違いするにも甚だしい。取引先には0.1円単位のコストダウンを迫っておきながら、あんなものにお金を投じるなんて」と憤りを隠さない。

 多くの取引先を踏み台にして、過去最高の業績を達成したトヨタ。ただ、サプライヤーなどの不満はマグマのように溜まっており、反旗を翻す日は近いかもしれない。

(文=河村靖史/ジャーナリスト)

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