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小早川隆治「日本のクルマづくり~さらなる志・凛・艶・昂を目指して~」

日産・三菱「デイズ/eKワゴン」、プロが選ぶ人気1位の車に…軽トップクラスの性能

文=小早川隆治/モータージャーナリスト
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RJCカーオブザイヤー表彰式の様子

 私の所属するNPO法人自動車研究者ジャーナリスト会議(RJC)は、12月16日に2020年次「RJCカーオブザイヤー」授賞式を行い、「RJCカーオブザイヤー」は日産自動車・三菱自動車工業「デイズeKワゴン」、「RJCカーオブザイヤー・インポート」はBMW「3シリーズ」、「RJCテクノロジーオブザイヤー」は日産「スカイライン(HVモデル)」に搭載の「プロパイロット2.0」、そして「RJC特別賞」は電気自動車(EV)の急速充電規格「CHAdeMO」が受賞した。

 RJCカーオブザイヤーの選考手法は、まず各カテゴリーのベスト6を10月末までに投票で選び、その後ベスト6を関係各社にツインリンクもてぎに持参いただき、RJCが設定している評価コースで各車を比較評価して最終選考を行うもので、11月12日に行われた。

RJCカーオブザイヤー

 ベスト6は、日産・三菱のデイズ/eKワゴン、ダイハツ工業「タント」、ホンダ「N-WGN」、マツダ「MAZDA3」、トヨタ自動車「RAV4」、日産・スカイラインで、最終選考でデイズ/eKワゴンが最高得点(224点)を獲得、RJCカーオブザイヤーを受賞した。

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日産の「デイズ」(「日産:デイズ [ DAYZ ] 軽自動車 TOP」より)
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三菱の「eKクロス」

【授賞理由】
新開発のプラットフォーム、パワートレインの採用により、優れた居住性、積載性を実現するとともに、走行性能、環境性能も向上。また、軽自動車では初めて先進運転支援システム「プロパイロット」(三菱名「マイパイロット」)を搭載することでドライバーの負担を軽減し、軽自動車の活用領域を大きく広げた。

RJCカーオブザイヤー・インポート

 ベスト6は、BMW・3シリーズ、ボルボ「V60 Cross Country」、BMW「1シリーズ」、ランドローバー「レンジローバーイヴォーク」、BMW「Z4」、フォルクスワーゲン「ゴルフ(DEモデル)」で、BMW・3シリーズが最高点(245点)を獲得、RJCカーオブザイヤー・インポートを受賞した。

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BMWの「3シリーズ」

【授賞理由】
定評あるミドルクラスのスポーティセダンとして高い走行性能を実現するとともに、先進安全装備も充実。特に、日本で初認可されたハンズオフ・システムやリバースアシスト・システム、AI(人工知能)を活用したインテリジェント・パーソナルアシストなどの採用により、日常域での使い勝手や安全性も高めた。

RJCテクノロジーオブザイヤー

 ベスト6は、日産・スカイライン(HVモデル)搭載のプロパイロット2.0、BMW・3シリーズの「日本初認可ハンズオフ・システム」、ダイハツ・タントの「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」、マツダ・MAZDA3、「CX-30」の「スカイアクティブ ビークル アーキテクチャー」、トヨタ・RAV4の「ダイナミックトルクベクタリング AWD」、BMW・3シリーズの「日本初リバースアシスト・システム」で、プロパイロット2.0が最高点(245点)を獲得、RJCテクノロジーオブザイヤーを受賞した。

【授賞理由】
カメラ、レーダー、ソナーに加え、GPS、3D高精度マップのデータも活用することで、高速道路上の同一車線内でのハンズオフを可能にするとともに、追い越しを含めた車線変更、分岐などの走行も支援。また、道路状況をカーブの先まで高精度に把握し、安定してスムーズな走行を可能にし、ドライバーの負担を大きく軽減させた。

RJC特別賞

 急速充電規格「CHAdeMO」がRJC特別賞を受賞した。

【授賞理由】
世界に先駆けて設定された急速充電規格で、その優れた企画内容により、CHAdeMO充電器を着実に世界に広めている。また、急速充電の大出力化に取り組むなど進化を続けており、世界的なEVの普及に大きな役割を果たしている。

受賞車、技術に対する私の短評

【日産・三菱 デイズeKワゴン
2代目となるこのモデルは、日産が開発を担当してパワートレイン、プラットフォームを一新、生産は三菱の水島工場で行われている。内外装デザイン、日産「フーガ」並みという後席のスペースも魅力的で、自然吸気でも満足のいく走りを示してくれるとともに、ターボ仕様の走りは一段と良好で、加えて先進運転支援装備「プロパイロット」によるドライバーの負担軽減は明らかだ。

【新型BMW3シリーズ】
BMW・3シリーズは1975年に初代導入以来の生産台数が1500万台を超え、BMWの基幹車種であるとともに、スポーツセダンの代表選手ともいえるモデルだ。新型3シリーズの外観スタイルはよりアグレッシブで魅力的なデザインとなり、内装もドライバーの操作性を重視した、より機能的な空間となった。試乗したモデルはいずれも大変満足のいく動力性能で、ハンドリングのリニアリティーの高さと気持ち良さにも感銘を受けた。

【プロパイロット2.0】
ドライバーが前方に注意して状況に応じてハンドルを操作できる状況下においては、完全にハンドルから手を放した状態での走行が可能で、前方の車両の速度が遅い場合にシステムが追い越し可能と判断すると、ドライバーがハンドルに手を添えてスイッチ操作するだけで右側への車線変更を自動で行い、同様の操作で元の車線に戻る。大量生産モデルへの展開とそのためのコストダウンは大きな挑戦課題だと思うが、日産は必ず成し遂げるものと確信する。

(文=小早川隆治/モータージャーナリスト)

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小早川隆治/モータージャーナリスト

小早川隆治/モータージャーナリスト

1941年生まれ。学習院大学卒業後、東洋工業(現マツダ)に入社。RX-7&モータースポーツ担当主査、北米マツダ副社長などを務める。退職後、モータージャーナリストとして活動。日本自動車研究者ジャーナリスト会議監事。

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