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では、JR九州は何で稼いでいるのだろうか。駅ビル・不動産事業である。16年3月期の売上高は15.8%増の620億円、営業利益は11.0%増の204億円。大分駅ビル「JRおおいたシティ」の開業が寄与したほか、マンションの販売収入が増えたことによる。
JR九州はドラッグストアやコンビニエンスストア、ホテルなど、さまざまな事業に進出してきた。そのため、なんにでも飛びつく「ダボハゼ商法」といわれてきた。経営実態から見ると、鉄道を走らせる“ポッポ屋”ではなく、駅ビルやマンションの不動産に軸足置くデベロッパーなのである。
JR九州が株式を公開した暁に、真っ先に求められるのが4330億円の赤字の解消である。目安は5年以内。累積赤字を抱えたままでは、決算短信に「継続企業の前提に関する重要事象等」「継続企業の前提に関する注記」などのリスク情報を記載することになりかねない。
(文=編集部)
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