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スクエニ、白泉社、日本文芸社のマンガアプリを勝手にレビュー…ラノベ系、異世界転生系も

文=清談社
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 無料でマンガが読める「マンガアプリ」が乱立しているが、大別すると、アプリに特化した会社が運営しているものと、マンガ雑誌を発行している各出版社がリリースしているものに分けられる。集英社や講談社などの、いわゆる大手出版社は1社から複数のアプリを提供していたりするが、その他のマンガ系出版社もオリジナルのアプリで対抗している。

 そこで今回は、スクウェア・エニックスが運営する「マンガUP!」、白泉社が運営する「マンガPark」、そして日本文芸社が運営する「マンガTOP」という、コアなマンガファン向けの3つのアプリを実際に使い、レビューしてみた。

ファンタジー作品が豊富! スクエニ発の「マンガUP!」

 まず紹介する「マンガUP!」は、「FINAL FANTASY」「ドラゴンクエスト」シリーズなど人気ゲームでもおなじみのスクウェア・エニックス(以下、スクエニ)が運営するマンガアプリだ。スクエニはマンガ雜誌にも力を入れているが、この「マンガUP!」は、「月刊少年ガンガン」や「月刊ガンガンJOKER」など、スクエニのマンガレーベル全誌を網羅し、常時100タイトル以上の作品が読み放題となっている。

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「マンガUP!」のホーム画面。

 マンガの読み方は3通り。無料の「マンガポイント」、イベントやクエストをクリアすることで入手できる「マンガポイント+」、そして課金でゲットできる「マンガコイン」のいずれかを消費する方法だ。「無料マンガポイント」は毎日8時と20時に自動で回復するが、繰り越しは不可。無課金でまとめて読もうと考えたら、「マンガポイント+」を使うのが手っ取り早い。「マンガポイント+」は、連続ログインボーナスやCM動画の視聴、対象作品を読み進めることでゲットできるため、アプリを楽しみながらお目当てのマンガも読むことができるので、一石二鳥だ。

 アプリ内では、大人気ライトノベルのコミカライズ作品『とある魔術の禁書目録』や、アニメ化もされた『地縛少年 花子くん』といった人気作から、アプリ内限定のオリジナル作品まで多くの作品を楽しむことができる。さらに、『とある魔術』も『花子くん』も、筆者が使っていた期間では「マンガポイント+」の獲得対象作品となっていた。有名作品を2~5話読んで、他の作品も開放可能になるのは、「マンガUP!」の強みといえるだろう。

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「マンガUP!」はゲーム好きにもおすすめ。

「マンガUP!」のラインナップは、スクエニが数多くの人気ゲームを発表していることから、ゲーム作品のコミカライズ作品が多く見受けられる。『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』や、その続編にあたる『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章~紋章を継ぐ者達へ~』、『FINAL FANTASY LOST STRANGER』など、誰もがプレイしたことがある有名ゲームタイトルのコミカライズが多いため、マンガ好きだけでなく、ゲーム好きにもおすすめだ。

 また、「マンガUP!」には、異世界転生系の作品も多く、ジャンル分けにも「異世界へようこそ!」という項目があるほど。『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』や『Re:ゼロから始める異世界生活 第二章 屋敷の一週間編』など、アニメ化された人気作品もあり、ファンタジー作品マニアにはたまらないだろう。

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異世界転生系の作品が多いことが「マンガUP!」の特徴。

マンガアプリなのに動画にラジオまで楽しめる、「マンガPark」

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白泉社のマンガアプリ「マンガPark」。

 続いて紹介する「マンガPark」は、「花とゆめ」「LaLa」「ヤングアニマル」などを発行する白泉社の雑誌からよりすぐった約500作品を楽しむことができるアプリだ。「花とゆめ」や「LaLa」といった雑誌が看板を張っているため、アプリのトップページだけを見ると少女マンガやBL作品が並ぶ女性向けのマンガアプリかと思ってしまうが、心配はない。ダークファンタジー巨編の『ベルセルク』や、アニメ&実写化もされている大人気作品『3月のライオン』など、男性でも楽しめる作品がしっかり揃っている。

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「マンガPark」のホーム画面。

 しかも『ベルセルク』は、コミックス39巻まで全話公開中。ほかにも、サバイバルドラマとしてSNSなどで話題となっていた『自殺島』、『3月のライオン』の作者である羽海野チカの短編集『スピカ ~羽海野チカ初期短編集~』なども、全話公開している。少女マンガでは『学園アリス』『神様はじめました』といったタイトルも全話公開中だ。少女マンガを読んでみたいが、本屋で単行本をレジに出すのは恥ずかしい……と思う男性は、ぜひ使ってみてほしいアプリである。

「マンガPark」でマンガを読むには、6時と21時に回復する貯金不可の「FREEコイン」、dマガジンやU-NEXTなどの外部サイトに登録することでゲットできる「ボーナスコイン」、課金で手に入る「コイン」のどれかを消費する。1日に最大120コインが配布され、1話30コインで読むことができるので、1日4話は完全無料で読み進めることが可能だ。

 この「マンガPark」というマンガアプリの特筆すべき点は、動画や音声のコンテンツも充実している点だ。「ヤングアニマル」の名物であるグラビアページに登場した、モデルの伊藤桃々や、グラビアアイドルの華村あすかなどの、ちょっとセクシーな動画コンテンツが、なんとコインフリーで見放題となっている。マンガアプリとしては珍しいだろう。

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マンガアプリには珍しく、ちょっとセクシーな動画コンテンツも楽しめる。

 さらに、アイドル動画だけでなく、人気声優たちの音声コンテンツも豊富に揃っている。『ラブライブ!』に出演しているアイドル声優の久保ユリカや内田彩、『鬼滅の刃』の竈門炭治郎役を担当する花江夏樹など、テレビアニメで声を聴いたことがあるような人気声優が、ここでしか聴けないラジオをお届けしているのだ。こちらもFREEコインで視聴可能なため、マンガコンテンツと共に楽しんでみてほしい。

アウトロー系やセクシー系も充実の「マンガTOP」

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日本文芸社のマンガアプリ「マンガTOP」。

 最後に紹介するマンガアプリは「マンガTOP」。「漫画ゴラク」「コミックヘヴン」「Webゴラク」などを発行する日本文芸社のタイトルが読めるアプリだ。

 前述した2つのアプリは、それぞれ1日2回、フリーコインが回復するシステムだったが、この「マンガTOP」では1日に3回も回復のタイミングがある。7時、12時、21時のタイミングでそれぞれ3話分が読めるようになるので、朝の通勤時に3話、昼休憩時に3話、帰宅して晩酌の肴に3話……と読み進めれば、効率よく作品を楽しむことができるのだ。ビジネスパーソンのライフサイクルにも合っているため、使いやすいと感じる人も多いかもしれない。

 そういったシステム以上に「マンガTOP」がビジネスマンに合っている点がある。それはラインナップだ。「刺激的でオトナなマンガを毎日読める」というキャッチコピーそのままに、アウトロー系、セクシー系、サスペンス系など、オトナ向け作品が勢揃いしている。主なタイトルは、発行数2000万部を超える不朽の名作『銀牙伝説WEED』や、須賀健太の主演でドラマ化もした『江戸前の旬』、テレビドラマ化やゲーム化など、さまざまなメディアミックス展開もされた『麻雀飛龍伝説 天牌』など、オトナが楽しめるタイトルが勢揃いしている。

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発行数2000万部を超える不朽の名作『銀牙伝説WEED』が読める!

 検索カテゴリーも「アウトロー」「大人向け」「ソフトエロ」「ギャンブル」「社会派」など、他のアプリでは見かけないような分け方がされているのも特徴的。”特集”のバナーも振り切っていて、「パニックホラー特集」のバナーには血まみれの人が映り込み、「マンガ飯特集」のバナーには当然のようにビールのイラストが描かれている。「マンガTOP」は、オトナ向けコミックに強い日本文芸社が、オトナを楽しませることに特化したマンガアプリというわけだ。

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他のマンガアプリでは見かけないようなジャンル分け。

 異世界系やゲームのコミカライズなど、ファンタジー系が強い「マンガUP!」。動画や音声のコンテンツも充実し、少女漫画にも触れられる「マンガPark」。そして、オトナ向けの刺激強めの作品が豊富な「マンガTOP」……。今後も続く“おうち時間”のおともに、ぜひとも自分好みのアプリと出会ってみてほしい。

(文=清談社)

清談社

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せいだんしゃ/紙媒体、WEBメディアの企画、編集、原稿執筆などを手がける編集プロダクション。特徴はオフィスに猫が4匹いること。
株式会社清談社

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