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「実際に、クリーニング店の横にコインランドリーが併設されているケースは多数あります。クリーニング業態において手間がかかる下着やバスタオルなどの洗濯物はコインランドリーを利用することで、クリーニング店はワイシャツやスーツなどの専門分野に特化して高効率高単価を実現できます。コインランドリーの併設が、クリーニング店の付加価値として提供されているため、ほかのクリーニング店との差別化にもつながっています」(mammaciao広報)
ほかにも、洗い物をしたら店員が畳んでくれる「クリーニング店のようなコインランドリー」や、「女性専用のオシャレコインランドリー」など、特色のあるコインランドリーも各地に存在しています。
一目見ただけではコインランドリーとはわからないような、レストランやバー併設型のコインランドリーは、北米やヨーロッパで10年以上前から存在していた。それが日本向けにローカライズされ、流行の兆しを見せているのではないだろうか。逆に、漫画を読みながら暇を潰すような昔懐かしのコインランドリーは絶滅してしまうのかもしれない。
加速するコインランドリービジネスに躓きも
こうしたコインランドリービジネスは投資的要素も強く、出店支援の業者が日本全国に約40社あるといわれている。ニーズに合わせて、投資家たちの意向を受けた業者がコインランドリーを増やす。その結果、利用者の利便性も高まり、より多くの層に浸透するという流れは強まってきている。そう考えると、コインランドリー熱は今後さらに熱くなっていきそうだが、懸念点もある。
「利用者は増加しているものの、そもそもコインランドリーが足りない状況です。国内外のメーカーに発注しても、納入予定日が決まりません。生産能力を発注数が超えている状況なのです。また、コインランドリー投資についても、人気の様相を見せています。実際に、投資したいと決めても、100人単位で順番待ちとなっています」(同)
旧来の銭湯併設型コインランドリーは減少し、絶滅するかに思えた。しかし、新たな付加価値をつくり出し、コインランドリー熱が上昇している状況だ。この熱は、まだまだ冷めそうもない。
(文=宇佐美フィオナ/ライター)
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