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カギは「なりたい自分」…ライザップ、ジーンズメイトとの相乗効果狙い多額投資

文=佐藤昌司/店舗経営コンサルタント
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アパレル事業を拡大するライザップ

 一方のライザップは、複数のアパレルブランドを傘下に収めている。そのノウハウを活用すれば、ジーンズメイトを再建できると考えている。

 ライザップがアパレル事業に参入したのは、12年4月にマタニティウェアなどを販売する「エンジェリーベ」を子会社化したのが始まりだ。ライザップが監修したマタニティウェアを販売するなど、相乗効果を狙ったものだった。その後も、婦人服販売「馬里邑」、婦人服販売「アンティローザ」、婦人服のインターネット通販「夢展望」、婦人服販売「三鈴」などを傘下に収めた。

 アパレル事業のほとんどが婦人服だったが、ジーンズメイトを加えることで男性向けの衣料品も販売できるようになった。また、3月にはライザップオリジナルのコンプレッションウェアの本格販売を開始している。ライザップがアパレル事業を強化している理由のひとつは、トレーニングによる体づくりに加え、ファッションでも顧客をサポートすることで「なりたい自分」を実現させることにある。ライザップとジーンズメイトの相乗効果を見込んでいるのだ。

 5月17日に発表されたライザップの2017年3月期の決算は好感された。アパレル事業の売上高は前年比41.8%増の129億円、営業利益は17億円(前年同期は5億円の赤字)と好調だった。夢展望の営業損益は1億5400万円(前年同期は3億2400万円の赤字)の赤字で赤字幅が縮小。アンティローザとエンジェリーベは黒字を維持。馬里邑と三鈴は赤字から黒字に転換した。こうしたアパレル事業の改善状況が好感され、ジーンズメイトの株価は急騰した。

 ライザップの力を借りることでジーンズメイトの業績回復が期待されている。1月16日に、ジーンズメイトブランドの再構築や商品開発、販売力の強化、システムの強化などに6億円超の資金を投入し、ジーンズメイトを変えていくことを発表している。最近のわかりやすい変化といえば、ブランドロゴの変更だろう。青色の「JEANS MATE」表記のロゴから、黒色の「JEANS」と赤色の下地に白色の「MATE」表記のロゴへ変更したのだ。イメージ刷新は好感されている。

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