大塚製薬「ポカリスエット」の2021年新CM『でも君が見えた篇』(下記動画)が9日から公開され、反響を呼んでいる。主演に選ばれた15歳の中島セナがCGなしの85メートルの動く巨大な舞台セットを駆け抜ける演出に驚きの声が広がっている。
特に注目されているのは、中島が学校の廊下を駆け抜けていくシーン。2人組アーティストA_oが歌う『BLUE SOULS』合わせて、向かい風の中、波打つ廊下や花びらが舞い散る藤棚や桜の木の横を駆け抜けていく。
この演出にTwitter上では、以下のような反響があいつでいる。
「すげえええええええええええええええ」(原文ママ、以下同)
「ポカリのCMこんなの床動さなきゃ撮れないだろ?と思ったら床動いてた〜」
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を参考にした?
大塚製薬の広報資料によると、今回のCMではCGを一切使わず、全長85メートルの長大なセットを準備。実際に舞台を動かしたり、中島がワイヤーアクションをしたり[肇一1] して制作された。今回の映像を手掛けたのは映像作家の柳沢翔氏。今回の作品に関して以下のようにTwitter上でコメントしている。
ポカリ2021「でも君が見えた」監督させて頂きました。主演はリトルゾンビーズの中島セナ、音楽はあの人とあの人です。僕の印象は小さいライオンと超スナフキンです。
— SHOW YANAGISAWA (@SHOWyanagisawa) April 9, 2021
本番の数日前にシンエヴァ観まして、画角がめっちゃ影響されております…ツァイスの9.5ミリレンズ使用。https://t.co/bU5j3dqQ2v pic.twitter.com/1VxIZ30FGX
「ポカリ2021『でも君が見えた』監督させて頂きました。主演はリトルゾンビーズの中島セナ、音楽はあの人とあの人です。僕の印象は小さいライオンと超スナフキンです。本番の数日前にシンエヴァ観まして、画角がめっちゃ影響されております…ツァイスの9.5ミリレンズ使用」
実際、広告業界の評判はどうなのか。博報堂関係会社のクリエイターは次のように話す。
「柳沢さんは2020年新CM『NEO 合唱篇』も手掛けました。ちょうどコロナ禍が本格化していたころで、ネット上を中心に少し物議を醸しました。『感動した』という声も聞かれた一方、『全力で青春感あるから嫌い』『青春を押し付けている』とか、『出演者がぐるぐる回って合唱するから酔う』という厳しい意見も多く見られました。当時は、小中高、大学の休校、緊急事態宣言の発令など、今以上に世間の気持ちが下向きになっていたこともあるのではないかと思います。
今もコロナ禍の状態はそれほど変わっていないですが、あまり『青春はこうあるべき』のようなメッセージを込めず、爽快感と映像のインパクトに特化した映像に作りこんだ結果、昨年のリベンジを果たしたのではないでしょうか。今回のCMのテーマも『逆風はやがて追い風に変わる』ですしね。
今大ヒット中の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は、独特なアングルでの描写が話題になっています。NHKのドキュメンタリー番組『プロフェッショナル 仕事の流儀 庵野秀明スペシャル』でも庵野監督のアングルへのこだわりが紹介されていました。柳沢さんがおっしゃる通り、今回のCMはシンエヴァ的な画角です。思わず見ていて、にやりとさせられました」
(文=編集部)