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ココイチ、際限なき連続増収&死角なき圧倒的好調の秘密…裏にハウス食品の競合排除戦略?

文=佐藤昌司/店舗経営コンサルタント
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ココイチ、際限なき連続増収&死角なき圧倒的好調の秘密…裏にハウス食品の競合排除戦略?の画像1ココイチの店舗(撮影=編集部)

「ココイチ」の愛称で知られる「カレーハウスCoCo壱番屋」を運営する壱番屋が好調だ。

 11月の国内既存店売上高は、前年同月比2.3%増だった。14カ月連続での増収だ。全店売上高は24カ月連続での増収となっている。競争が激しい外食業界のなかでも異例の好調さだ。

 壱番屋の国内店舗のうち97%を占めるココイチは、8月末時点で1263店。1000店を超える外食チェーンは「マクドナルド」「すき家」「吉野家」などいくつかあるが、その数は少ない。そういったなかでココイチの店舗数は輝かしいものがある。しかも、緩やかながらも店舗数は増えており、5年前からは3.5%増加している。すき家や吉野家はそれぞれ1000店を超えてはいるものの近年は横ばいが続いており、成長は止まっている。1000店を超えていて、かつ、現在も増えている外食チェーンとなると、ほんの一握りしかないのだが、そのひとつがココイチなのだ。

 ココイチといえば、創業者の宗次徳二氏、直美氏夫妻がボランティアの活動資金に充てることを理由に、2015年12月に資産管理会社の保有分を含む全株式をハウス食品グループに売却したことが話題になった。ハウス食品は当時第2位の株主で、カレーの原材料の供給元でもあった。徳二氏は02年に浜島俊哉氏(現社長)に社長職を譲り、経営の一線からはすでに退いていたが、全株式を売却したことで、一切合切、身を引く格好になった。そしてハウス食品が出資比率51%の筆頭株主となり、壱番屋はハウス食品と二人三脚で事業を進めていくことになった。

 創業家が完全引退しハウス食品が筆頭株主になったことで、ココイチの行方に不安を覚える声も上がっていた。しかし、それらは杞憂に終わった。直後の15年12月~16年5月の国内既存店売上高は、前年同期比1.9%増と好調だった。続く16年6月~17年2月こそ0.9%減だったものの、17年3月~18年2月は1.8%増、18年3~11月は2.1%増と好業績が続いている。

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