4月。入社、転職、転勤で新生活を始める方もいれば、特に仕事面に大きな変化はなくとも心機一転したいと考えている方もいるだろう。
そこで今回は、新生活を迎える方や心機一転したい方に向けて、ニトリとIKEAを比較し、どのジャンルで、どちらのほうが優れているか、両チェーンの商品を頻繁に購入している筆者の独断でまとめていきたい。
インテリア小売業の国内大手企業であるニトリは、31期連続増収増益という破竹の勢いを続けている。ニトリに“家具店”のイメージを持たれている方もいるかもしれないが、実は家具の売上は全体の4割程度で、残り約6割を占めているのは室内装飾全般のホームファッションである。機能性の高さがウケて大ヒットした冷感寝具『Nクール』シリーズなどの看板商品が牽引している。
一方、スウェーデン発祥で家具や生活雑貨全般を扱い、世界38カ国で400店舗以上を展開し、世界最大規模のチェーン店となっているのがIKEAだ。年間売上高は400億ドルを超えるといわれているが、実は近年、日本では苦戦気味で、世界的にみても客数が減少傾向にあるという。
そもそも国内だけで400店舗以上あるニトリと、日本では9店舗しかないIKEAを同列のように比較するのは難しいのかもしれないが、さまざまなメディアで競合チェーンとして紹介されているのも事実であるため、今回は比較させていただく。
ということで、今回は“新生活&心機一転”をテーマに、「枕」、「照明」、「グラス」の3ジャンルを比較し、独断でニトリとIKEAに勝敗をつけていきたいと思う。コストパフォーマンスを基本とし、機能性やデザイン性といった観点から評価していこう。
「枕」はニトリの勝利!「ホテルスタイル」シリーズが魅力的
ニトリの枕は、ポリエステルを使った462円(税別、以下同)の枕や、適度な弾力が心地よいラテックスを使用した4621円の枕など、価格帯も素材もバリエーション豊富。
1000円以下の低価格帯のものでも、柔らかな超極細繊維がもっちり感触を実現したマイクロファイバー枕(925円)や、弾力性のある羽根をボリュームたっぷりに使用したフェザー枕(925円)など充実している。
また、たとえば低反発チップでじんわり沈んでフィットするウレタン枕のなかにも、555円のものもあれば、消臭効果や、冷感ウレタンと接触冷感カバーでダブルクールを実現した3695円のものまであり、自分の好みに合った枕が見つけやい。