4月を迎え、進学や就職などで新生活を迎えるという人も多いことだろう。また、新学期、新年度ということで、心機一転を図りたいという人も多いはずだ。そこで今回は、4月からの新生活を快適に過ごすためにおすすめの家電を5つ紹介したい。
フロアから家具まで掃除できるコードレススティック掃除機
部屋をいつもきれいに保つためにおすすめなのが、コードレススティック掃除機だ。吸引力をさらにアップしたダイソンの「Dyson V11」などもいいが、ちょうどいい使い勝手とコスパの良さからすると、アイリスオーヤマの「KIC-SLDCP5」が圧倒的だ。
・アイリスオーヤマ「KIC-SLDCP5」(実勢価格2万3000円前後)
KIC-SLDCP5は自立するスタイルのフロア掃除特化型掃除機だが、さまざまな場所のホコリをサッと取れる静電モップが付属するのが、他社にはない大きな特徴となっている。充電台の下にスペースが空いており、静電モップで家具やエアコンの上などを掃除した後に静電モップをそこに入れられるようになっている。掃除機をオンにすることで、ホコリを吸い取れるのがユニークなポイントだ。
掃除機本体の後部に静電モップを入れられるるので、気になった場所をサッと掃除できるのが魅力だ。
衣類スチーマーでサッとシワ取り&脱臭
バタバタと忙しい生活を送るなかでも、衣類はしっかりと整えて清潔感を保ちたい。とはいえ、アイロン台を出してアイロン掛けをするのは面倒だ。そんな人におすすめしたいのが「衣類スチーマー」だ。
パナソニックの衣類スチーマー「NI-FS750」(2019年4月20日発売、実勢価格1万4000円前後)は、コンパクトながら毎分平均約11gのパワフルなスチームを出せるのが特徴のモデルだ。ハンガーに衣類を掛けたままで、スチームによって衣類のシワをしっかりと伸ばすことができる。アイロン面がフラットなので、アイロン台を使ってプレス仕上げをすることもできる2WAYタイプなのも魅力だ。
・パナソニック「NI-FS750」(2019年4月20日発売、実勢価格1万4000円前後)
電源オンから約24秒で立ち上がるので、朝の忙しい時間でもストレスなくアイロン掛けができる。また、本体を横に向けても下に向けてもスチームが出る「360°スチーム」スタイルなので、スチーム掛けの方向を気にする必要もない。タバコ臭や汗臭、加齢臭、防虫剤臭に加えて、生乾き臭やペット臭の脱臭、さらに衣類の除菌、ハウスダストや花粉などのアレル物質除去にも役立つ。
従来モデルに比べてタンク容量が約2倍の100mlにアップしたため、ワイシャツやスーツなどをケアしている途中に給水しなければならないという状況に陥りにくくなったのもうれしい点だ。
単身世帯や夫婦2人程度なら「おりょうりケトル」がお役立ち!
電気ケトルはサッとお湯を沸かせる生活必需品として、以前は人気だった電気ポットに取って代わってきている。最近ではコーヒーや紅茶、緑茶などそれぞれの飲み物に最適な温度に合わせて温度コントロールができる電気ケトルなども登場しているが、筆者が一押ししたいのがシロカの「おりょうりケトル ちょいなべ」だ。
・シロカ「おりょうりケトル ちょいなべ」(実勢価格1万1000円前後)
ちょいなべは電気ケトルと電気調理鍋が合体したような製品だ。容量は1Lで、1200Wの高出力でパワフルにお湯を沸かせる。一般的な電気ケトルはケトルの下部に端子が付いているため丸洗いができないが、ちょいなべはヒーターの上に注ぎ口付きの鍋を載せるようなスタイルになっているため、丸洗いができる。
お湯を沸かせるだけでなく、40℃から100℃まで無段階で温度調節ができるため、袋ラーメンをつくったり、鍋やスープなどをつくったりするだけでなく、日本酒を熱燗やぬる燗にしたり、チーズフォンデュを楽しんだりと、さまざまな使い方ができる。最近はやりつつある低温調理などをしてみるのもいいかもしれない。朝などは電気ケトルとして、夕飯では1品をつくる調理鍋として活躍できる製品だ。
ワンランク上のオフタイムを過ごせる「スモークトースター」
バルミューダの「ザ・トースター」のヒット以来、さまざまなメーカーが高級トースターを発売しており、おいしいトーストを食べられる製品は数多い。そのなかでも、かなりユニークな特徴を備えているのが小泉成器の「Bake+(ベイクプラス) スモークトースター」だ。
・小泉成器「Bake+(ベイクプラス) スモークトースター」(実勢価格1万8000円前後)
Bake+はトーストを4枚焼けるだけでなく、コンベクション(熱風循環)オーブン機能によってさまざまな調理に活用できるというもの。それだけでなく、独自の庫内循環機能と交換不要なヒーティング&メタルフィルターによって脱臭・脱煙機能を搭載しており、室内でくん製をつくれるというのが大きな魅力となっている。
脱臭・脱煙機能を搭載してくん製をつくれるのはパナソニックの「スモーク&ロースター けむらん亭」や「ロティサリーグリル&スモーク」、アピックスの「スモークロースター」などもあるが、Bake+は普通のトースターとしても使えることとコスパの良さがアドバンテージとなっている。
くん製が苦手でなければ、肉や魚、その他の食材にくん蒸香を付けるだけで確実にワンランク上の味になる。仕事が終わって自宅で一杯……なんて時に、ちょっとしたつまみをつくれる調理家電として重宝するはずだ。
ワンランク上の朝食を楽しめる三菱電機の「ブレッドオーブン」
先ほど紹介したバルミューダの「ザ・トースター」のほか、過熱水蒸気で調理するシャープの「ヘルシオ グリエ」、シロカの「すばやき」など、外はカリッ、中はフンワリとしたトーストを味わえる高級トースターは数多い。そんななかで異彩を放ちつつ、それに勝るとも劣らないおいしいトーストを焼けるトースターが登場した。それが、三菱電機が2019年4月25日に発売する「ブレッドオーブン」だ。
・三菱電機「ブレッドオーブン TO-ST1」(実勢価格3万円前後)
ブレッドオーブンはいわゆる一般的なトースターとは違い、ホットプレートにふたをかぶせたようなデザインになっている。パンも1枚しか焼けないという、かなりとがったコンセプトの製品だ。庫内を狭くすることでパンの中の水分を閉じ込め、外はサクッと、中はフンワリとしたトーストを焼き上げてくれる。
特に注目したいのが調理パンづくりだ。くぼませたパンの上にチーズやハム、生卵を載せて焼くだけで、上質な「クロックムッシュ」を焼き上げることができる。一般的なトースターではトーストが焦げて卵は生……という感じになってしまうが、ブレッドオーブンならどちらもおいしく仕上げられる。庫内容量が小さくてパン1枚しか焼けないのは残念だが、だからこそできる調理機能といえる。カマンベールを焼いて焼きカマンベールにするなど、トーストを焼くだけでないほかの楽しみ方もできるので、朝の忙しい時間でも充実した食事を摂りたいという人におすすめしたい。
(文=安蔵靖志/IT・家電ジャーナリスト)