@nobuhiro.o 2022年2月11日 スカイツリーでは前日の雪が塊になって落ちてきてます?#スカイツリー#雪#衝撃#恐怖 ♬ オリジナル楽曲 – nobuhiro.O – のぶお
2月10日から11日にかけて関東地方には大雪警報が出され、東京都内でもわずかながらも積雪が観測された。雪がやんだ11日、東京スカイツリーから雪の塊が落下する様子を撮影した動画がインターネット上に広まった。
動画が拡散された理由は、雪塊がビルの上や歩道に落下した際に大きな衝撃音を立てており、「これが人に当たったらケガどころでは済まない!」などと衝撃的にとらえられたためだ。
確かに、歩行者のすぐ近くに固い雪塊が落ちており、万一当たっていたらと身震いする状況だ。そこでBusiness Journal編集部では、スカイツリーの運営会社に落雪対策について話を聞いた。
――雪の塊が落下する動画について、御社では把握していらっしゃいますか?
広報担当者 はい。弊社ではさまざまな落雪対策を講じていますが、それでも落雪を完全に防ぐことはできません。そこで、スカイツリーについた雪を手作業で払ったり、地上では付近を通行する方々に軒下を通るように呼びかけたり傘を貸し出したりしています。
――たとえば、スカイツリー本体に雪が積もらないようにすることはでいないのでしょうか。
広報担当者 外壁に熱を通して着雪を防ぐなどの対策は取っていますが、現在の技術では、雪の付着を完全に防ぐことは困難です。そこで、雪が積もったら小型洗浄機で温水を散布して雪払いをするなどの作業をしていますが、その払った雪が地上に落ちることもあるので、地上に人員を配置して注意喚起も行っています。
それでも落雪を完全になくすことはできないので、根本的な解決策は現時点ではありません。
――東京タワーは末広がりの形をしているので、落雪問題は起こりにくいと聞きますが、スカイツリーは落雪があると近隣に被害が出やすいように思えます。
広報担当者 構造上の問題よりも、立地のほうが大きいかもしれません。東京タワーは周辺が住宅地ではありませんが、スカイツリーは直下に住宅街などがあるので落雪には最大限の注意を払っています。
――明日(15日)も降雪予報が出ていますが、どのような対策をされますか。
広報担当者 スカイツリーでは雪予報が出ると毎回、特別に人員を確保し、通行する方々への注意を呼びかけるなどの態勢を取っています。実は昨日から今朝にかけても積雪の予報が出ていたので、同様の態勢を取っていました。
毎年、新しい技術が開発されるわけでもないので、積雪を完全になくすことはできませんが、落雪で被害が出ないよう地道に雪払いや地上での注意喚起を続けています。
――ありがとうございました。
ネット上で拡散された動画は、確かに大きな音を立てて雪塊が地上に落ちたことから、強いインパクトがあった。しかし、よく見ると通行人は軒下におり、その周囲には警備員らしき人たちが何人か確認できる。
スカイツリーの近辺に限らず雪が降ったあとは、足元の凍結のみならず頭上から落ちてくる雪にも注意しながら通行することが大切だ。
(文=Business Journal編集部)